「細くて芯が無いペラペラな音になってしまう。」
ストラトキャスターなどのシングルコイルピックアップのギターを使っていて、こんな悩みを持たれている方いらっしゃいませんか?
どうもこんにちは。”ネロ”です。
この悩み、すごく良くわかります!!
ぼくもストラトキャスターを使っていて同じように悩んでいました。
実は、いくつかコツさえ押さえればストラトキャスターのようなシングルコイルピックアップでもコシのある音を出せるんです。
この記事ではストラトキャスターを10年以上使っているぼくが取り組んできた、コシがあって迫力のある音を出すための方法をご紹介します。
どうぞご覧ください。
タップできる目次
ストラトでコシのある音を作るには ⇒ クリーントーンで音を作る
ギターで音を作るときの基本はクリーントーンです。
音作りの時はアンプのセッティングはクリーンにしましょう。
そしてアンプのイコライザーは全てフラットにし、エフェクターは接続した状態で全てOFFにしてください。
この状態でギターの音を鳴らし音域をフラットに調整していきます。
音を鳴らしながら
- キンキンする⇒ハイを下げる
- モコモコする⇒ローを下げる
という風にイコライザーで調整しましょう。
こうしてフラットに調整したアンプから出る音が音作りのベースとなる音です。
例えばマーシャルアンプだとハイが強い、シングルコイルギターだとハイが強調された音など様々な個性があります。
ここで言う”音域をフラットにする”というのは、”最終的にアンプから出る音の音域をフラットにする”という事です。
ストラトでコシのある音を作るには ⇒ アンプで音を聞く位置が大事
アンプをすべてクリーンセッティングにして音を調整する際には、 アンプスピーカの真正面に自分の耳が来る位置で聴くことが大事です。
アンプの出音には”指向性”が存在し、アンプから正面にまっすぐ広がりながら音が飛んでいきます。
正確な状態の音を聴くにはアンプ正面で聴くようにしましょう。
指向性
光や電波にも同じ性質があります。
具体的にはしゃがんで音を聴く、そしてアンプから少し離れた位置で聴くといいです。
アンプの側で立ったままだと自分の頭はアンプのはるか上にありますよね。
この位置だと自分にはハイが削られた音しか聴こえません。
そのまま音を調整してしまうと、自分には丁度良くても周りにはキンキンした不快な音になります。
ストラトでコシのある音を作るには ⇒ アンプのボリュームを上げる
コシのある音を出すための最大ポイント、それは”アンプのマスターボリュームをきちんと上げること” 。
アンプのマスターボリュームを上げることで、パワーアンプへの負荷が発生しコシのある音が出るようになります。
うるさすぎない範囲でマスターボリュームを目一杯上げるようにしましょう。
ボリューム調整のポイント
ボリューム調整はアンプで行うことが基本です。
しかしエフェクターを使用する場合ボリューム調整を行うポイントがいくつも存在します。
その場合は以下のように調整します。
① ギターボリューム : MAX
② エフェクターのアウトプットレベル : ON/OFFで音量が変わらないように調整
③ アンプボリューム : 必要な音量に調整
スタジオのアンプはボリュームを十分上げれますが、家庭用アンプだと近所迷惑なこともあり中々ボリュームは上げられません。
以下の記事ではコンパクトながら自宅でもストラトキャスターを気持ちよく弾ける家庭用アンプを紹介しています。
併せてご覧ください。
ストラトでコシのある音を作るには ⇒ ブースターを使う
ギターのあとにブースターをはさむのも効果的な方法です。
ストラトキャスターのようなシングルコイルの場合は特におすすめ。
シングルコイルピックアップはハムバッカーに比べ出力が弱いため音が弱くなりがちですよね。
そこでギターの後にブースターをはさむことでパンチのある音が出るようになります。
ブースターは専用エフェクターでなくても歪エフェクターでも代用できます。
GAINを低めにしLEVELを適度な音量までグイッと上げてやればOK。
「そんなにエフェクター持ってないしホイホイ買えない。。」
そうですよね。
そんなときはマルチエフェクターが一台あると便利です。
沢山のエフェクターが内蔵されていて、いろんな組み合わせやセッティングを試せますよ。
こちらの記事ではぼくが使い続けている「GT-100」を紹介していますのでご覧ください。
BOSS マルチエフェクターの最上位モデルGT-100。5年以上使い続けている魅力を解説します。
間違った方法:弦のゲージを太くする?
よくある間違いとして「弦のゲージを太くする = コシがあって太い音」ではありません。
弦のゲージを太くすると低音が効いた音は出るようになるでしょう。
しかし太い音がそのまま迫力のある音・コシのある音という訳ではありません。
それだけでは、ただのもこもこサウンドになってしまいます。
また弦を太くすることで次のようなマイナス面も出てきます。
ピッキングへの影響
弦が太くなると、よりしっかりしたピッキングが必要になります。
だからと言ってしっかりピッキングをしようとして力んでしまうと固いピッキングになりかねません。
またピッキングに力みがあるとストロークも固くなってしまい、コード弾きやカッティングでキレのある音を出せません。
次の記事ではリラックスしたピッキングのための練習方法を書いていますのでご覧ください。
ピック素材も音に影響します。
ぼくが愛用している「ウルテムピック」は粒立ちのある音と程よい固さでおすすめですよ。
楽器店に行くたびに色んな種類のピックを買ってしまう僕がたどり着いたウルテムピック。音も弾き心地も満足しています。
フィンガリングへの影響
弦を太くすると弦のテンション(張力)が高くなります。
そもそもストラトキャスターの場合、ギブソンギターなどに比べて弦のテンションがちょっと高め。
弦のテンションが高くなると弦を押さえる指に力が入ってしまい、慣れないとスムーズなフィンガリングが出来ません。
またチョーキングするにもより指の力、握力が必要になります。
(チョーキングは手首の回転で行う事が基本ですが、最低限の指の力・握力は必要。)
もちろんハッキリとした理由があり演奏上問題なければ弦のゲージを太くする事に何の問題もありません。
自分に合った弦を選ぶことが大切です。
間違った方法:歪みの量を上げる?
音を太くしようと歪の量を上げるのも間違いです。
ぼくもギターを始めたばかりの頃よくやっていました。
こうして出来た音はギター単体だととてもカッコよく聴こえて、サステインもありギターソロを弾くととても気持ちが良いですよね。
でも歪を上げすぎると次のようなデメリットがあります。
バンドアンサンブルで音が埋もれる
歪ませすぎると音が埋もれてしまいバンドの中で聴こえなくなります。
歪みを大きくするとあたかも迫力が出そうなのですが、実際は逆で平坦な音になるんですよね。
以下の記事でも触れていますがバンドアンサンブルとしてギターを考えるなら、歪は最小限にしましょう。
ギターが上手くならない
”ギターが上手くならない”とちょっと大げさに書きましたが、ここで言いたいのはピッキングニュアンスを出すためのピッキングが身に付かないということ。
歪を大きくするという事はそれだけ音を潰すことになります。
音が潰れるという事はそれだけピッキングのニュアンスが伝わりません。
つまり「強く弾いても弱く弾いてもアンプから出る音は同じ」。
ギターに限らず音楽にとって音のダイナミクス(強弱)は重要な要素です。
ダイナミクスを出すためのメリハリをつけたピッキングを身に付けるために、歪の量は最小限にしましょう。
以下の記事ではリラックスしたピッキングの練習方法を紹介しています。
間違った方法:イコライザーでミドルを上げる?
バッキングからギターソロに代わるタイミングでミドルをブーストさせ音を前に出す方法は良く見られます。
エフェクターやアンプのイコライザーを調整してミドルを上げると中域がブーストされ音が前に出てきますよね。
ただし、ミドルを上げる=コシのある音になる訳ではありません。
極端に中域のみ突出している音はバランスが悪くなります。
バランスが悪くなるとコシのある”高音から低温までバランスよく出ている”音では無くなり、結果コシのない音に聴こえます。
迫力があってコシのある音とは
そもそもコシのある音とはどのような音を指すのでしょうか。
一言で言うなら”高音から低音までバランス良く出ている音”です。
逆に言うと、どこかの音域だけが極端に出ている音はコシのない音になります。
良くやりがちなのがイコライザーで低音を強調すること。
これではもこもこした音になってしまい、やりすぎると場合によってはベースのじゃまになります。
では中域をブーストしてみるのはどうでしょうか。
よくギターソロで中域を強調したりしますが、バッキングでこれをやってしまうとボーカルのじゃまになります。
また音抜けを良くしようと高音を強調することもNGです。
これもキンキンした音になってしまい聞いている人にとって非常に耳障りで不快な音になってしまいます。
ストラトキャスターのようなシングルコイルピックアップは高音がきつくなりやすいため、なおさら高音を上げすぎるといけません。
とにかく極端な設定にしない事が大事です。
まとめ
ストラトキャスターで迫力があってコシのある音を出すためには、
- アンプのマスターボリュームをしっかり上げる
こと。
そのためには、
- クリーントーンで音を調整する
- アンプ正面で音を聴く
ことに注意しましょう。
迫力がある音を表す言葉として”音圧がある”という表現も良く使われます。
ギター単体で音域がバランスよく出ていることも大切ですが、バンドで演奏する場合でも音域がバランスよく出ていることが大切です。
ベースの低域、ボーカルの中域、ギターの中高域、ドラム、キーボード、その他・・・
アンサンブルを構成する全ての要素でバランスよく音を出すことが出来れば、バンドとして”音圧のある音”を表現できることでしょう。
また同じストラトキャスターでも種類によって音は違います。
ギターレンタルサービスを利用していろんなストラトをじっくり弾き倒してみるのも手。
ギターを買う前にちょっと試してみたい。そんな要望に応えてくれるのがギターレンタルサービス。
なかでもスターペグミュージックは格安でレンタルできるため初心者にもおすすめです。
※2021/10/24より一部のギターは購入可能になりました。
ぜひ試してみてください。
それでは。
おトクな情報はこちら
fa-rocketNew: サウンドハウス ブラックフライデー・セール 2023!! お買い得なセール情報をまとめて紹介