自転車のイヤホン使用は法律違反なのか!?情報をまとめてみる。

「自転車のイヤホン使用はダメなの?片耳イヤホンだと大丈夫って聞いたけど。。」


「自転車のイヤホン使用についてどんな法律が決められているの?」

本記事ではこのような疑問に答えます。

自転車運転中のイヤホン使用はいろいろな情報が飛び交っていて、違法かどうか結局のところどうなの?という方は多いと思います。

そこで本記事では都道府県の条例やイヤホンの種類など、自転車でのイヤホン使用に関する情報をまとめました。

それでは早速見ていきましょう。

 

国の道路交通法ではイヤホン使用はハッキリ禁止されていない

 

実は国が定める道路交通法では、自転車でイヤホン使用についてハッキリと禁止されていません。(※2019年2月現在)


道路交通法では”安全運転の義務”という項目があり、”周りに危なくないように正しく運転できないといけません”と記載されています。

 

(安全運転の義務)
第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

 

それでは自転車でのイヤホン使用は罰せられないのかというとそうではありません。

ほとんどの都道府県では、個別に定める条例によって自転車でのイヤホン使用がルール化されています。

 

都道府県の規則ではイヤホン使用がルール化されている

多くの都道府県では「道路交通施行細則」という規則が定められています。

道路交通施行細則は、道路交通法をベースに実際の現場レベルまで細かいパターンに落とし込んだ規則です。

 

この道路交通施行細則ではイヤホン使用などにより”安全な運転に必要な音が聴こえない状態で運転してはいけない”と書かれています。

 

例えば東京都では、道路交通規則 第8条 (運転者の遵守事項) によりイヤホンを使用し安全運転に必要な音が聞こえない状態での自転車運転が禁止されています。

都道府県ごとの自転車のイヤホン使用規則については以下の記事で紹介していますのでご覧ください。

 

 

片耳イヤホンでも両耳でも同じと定めている都道府県もある

「片耳イヤホンなら周りの音が聞えるから問題ない」と単純には言えません。

例えば埼玉県では埼玉県道路交通施行細則の中で”片耳だから大丈夫とはならない”とはっきり書かれています。

片耳でも両耳でも安全運転に必要な音が聞こえないかどうかが基準だからですね。

 

以下の記事で片耳イヤホンでの自転車運転は違法となる理由を書いています。

 

開放型イヤホンでも違法となる可能性がある

2017年ごろから、開放型イヤホンという耳の穴を塞がなくても音楽が聴けるイヤホンが登場してきました。

開放型イヤホンとはこのようなイヤホン製品です。

 

耳を塞がないので一見自転車で使っても問題なさそうですが実際はどうなのでしょう。

いろいろ調べた結果、法整備が追い付いていないため現在の2019年時点ではハッキリと違法とは言えません。

ただし自転車での危険運転が社会問題化している時代、規則化の方向に向かっていくのは間違いありません。

 

開放型イヤホンの使用については以下の記事をご覧ください。

 

車でのイヤホン使用はいいのか

自転車でのイヤホン使用がこれだで騒がれているなか、

「車で音楽を聴くのはいいの?」

という疑問を持たれるかもしれません。

 

でも実は車も自転車も同じルールで、”安全に運転できるための音が聴こえない状態で運転してはいけない”という事になります。

つまり、車でも大音量で音楽を聴いたり、イヤホンを着けることで安全な運転が出来なくなることが違法といえます。

 

詳しくは以下の記事で書いています。

 

自転車でのイヤホン使用で起きた事故

自転車でイヤホンを使用していたことでたくさんの事故が起きています。

例えば2017年12月に神奈川県で女子大生が起こした、スマートフォンを片手に電動アシスト自転車を運転し歩行者の女性(77)にぶつかって死亡させた事故は有名でしょう。

その他にも全国で悲惨な事故が数多く起きています。

そして自転車事故による賠償責任額はどれも高額なものばかり。

 

以下の記事では全国で起きた自転車イヤホン使用での事故事例を紹介しています。

 

また不意に自転車事故の加害者になり高額賠償が発生することに備え、自転車に乗る人は必ず保険に入っておきましょう。

 

自転車運転中のイヤホン使用はなぜ危険なのか?

自転車運転中のイヤホン使用が危険であることは広く知られるようになりました。

では自転車運転中のイヤホン使用がなぜ危険なのでしょうか。

 

「危険ですよ」という記事は多いのですが「なぜ危険なのか」を書いている記事は多くありません。

以下の記事では実際に自転車+イヤホンの危険性に関する研究結果を基に、危険である理由を書いています。

 

 

自転車でのイヤホン使用はやめられるのか?

自転車に乗りながら好きな音楽を聴くのはとても気持ちが良いですよね!

すごく分かります。ぼくも以前は自転車でイヤホンを付けて音楽を聴いていました。

 

でも自転車でのイヤホン使用が禁止されていること、全国で悲惨な事故がたくさん起きていることを知りました。

そして「これは真剣にやめなければ・・・」と考えるようになり自転車でイヤホンを付けることは無くなりました。

 

以下の記事ではどのようにして自転車でのイヤホンを止めたのかを書いていますので宜しければどうぞ。

 

まとめ

この記事では自転車でのイヤホン使用に関するいろいろな情報を紹介しました。

自転車でイヤホンを使用し安全運転に必要な音が聞こえない状態と判断されれば、ほとんどの都道府県で違法となります。

しかし違法だから止めるということではなく、自転車でのイヤホン使用は明らかに危険な状態で運転しているとぼくは考えます。

 

イヤホンだけでなく、スマホの使用や信号無視など自転車の運転マナーは悪くなかなか良くなりません。

この記事をきっかけに少しでも自転車のイヤホン使用が少なくなればうれしいです。

それでは。