「ちょっと”使ってみた”だけじゃなくて、ずっとGT-100を使っている人の意見を聴きたい。」
どうもこんにちは。ネロです。
2012年に発売されたBOSSマルチエフェクターのフラッグシップモデル「GT-100」。
GTシリーズとしては1996年発売のGT-5から数えると6代目です。
メジャーブランドBOSSのフラッグシップモデルとあり色々なサイトでレビューされているものの、ほどんどは発売後にお試しで使ってみたという内容ばかり。
マルチエフェクターは決して安い買い物ではありません。
せっかく購入しても長く使い続けられるのか気になりますよね。
ぼくは発売翌年の2013年にGT-100を購入し2020年現在でもメインのエフェクターでずっと使い続けています。
本記事では長年使い続けているからこそ分かったGT-100の使い勝手を紹介します。
あなたがGT-100を買ったらどんな風に使っていけるのかイメージできるはず。
それではご覧ください。
タップできる目次
頑強なボディこれと言った破損や故障は特になし
購入後5年以上に渡って何度もスタジオやライブハウスに持ち運んで使っていますが目立った破損や故障はありません。
公式スペック上では4.8kgと比較的重量級。
ボディ表面はメタリックで頑強な質感になっており、手で叩いてもプラスチックのような頼りなさは感じられません。
ペダルをガツガツ踏んでもエフェクターケース内で多少ぶつかっても安心です。
また、エフェクター表面には真っ黒とは少し違うマットな塗装が施されています。
テカテカした質感ではないため文字やツマミのゴールドと併せて上品な高級感が。
ボディ強度だけではなく高級感のあるデザインもずっと気に入っている点の一つです。
GT-100以外の機材はほぼ不要
GT-100の特徴として、
- コンパクトエフェクターに負けないサウンド
- 豊富なモデリング
が挙げられます。
ぼくの場合は趣味レベルでライブやスタジオで活動する分にはGT-100があれば十分。
GT-100購入後のコピーや音作りではGT-100内臓のエフェクターで対応できました。
「マルチエフェクターだけじゃなく、いろいろと使ってみればいいじゃない」
と思われるかもしれません。
でも機材を少なく出来ると良いことも多いんです。
トラブルポイントが少なくライブでも安心
機材を多く接続するほどライブやスタジオでのトラブル要素が増えます。
スタジオやライブでは”アンプからギターの音が出ない”ことが少なくありません。
コンパクトエフェクターを何台も接続した場合、トラブルポイントは
- ギター
- エフェクター+シールド(1つ目)
- エフェクター+(2つ目)
- エフェクター+(3つ目)
: - アンプ
と接続分だけ増えていきます。
GT-100だけなら次の3か所で済みトラブルの特定もシンプル。
- ギター
- エフェクター+シールド
- アンプ
アマチュアバンドのライブではプロの様にリハーサルにじっくり時間を掛けられません。
ブッキングライブなら準備と片付けを含めて30分程度。場合によってはもっと短いことも。
貴重なリハでもしトラブルが起きても短時間で解決できるのは大きなメリットです。
エフェクターケース1つにちょうど収まる
ぼくがスタジオやライブに持ち運ぶ機材はギターとエフェクターケースの2つのみ。
エフェクターケースにはGT-100本体と、電源アダプタ、シールド程度しか入れていません。
GT-100がエフェクターケースにピッタリ収まるため、エフェクターケース自体のサイズもコンパクト。
GT-100本体は正直重いのですが、機材全体ではコンパクトに収まり持ち運びも楽です。
ツマミ操作はボタン以上に使いやすい
GT-100は設定はボタンだけではなく基本的にツマミを回して行います。
一見アナログに見えますがボタンよりスムーズなカーソル移動が可能なためお気に入り。
例えばカーソルを沢山移動する際にツマミをグイっと回せば多く移動できます。
ボタンなら移動数分ボタンを押さないといけません。
ライブでも見やすいディスプレイ表示
GT-100のディスプレイは珍しい2画面表示。
この2画面表示がとても使いやすいんです。
またボディデザインのゴールドに合わせて画面のバック発光カラーはオレンジ色。
ライブの暗い会場でオレンジ色に光るGT-100はカッコよく映えますよ。
2画面で音作りの効率UP
単純に画面が広く一度に表示される情報量が多いため、音作りの作業効率が格段にアップします。
例えばパソコンのディスプレイサイズを想像してください。
画面が小さければ作業しにくくイライラしますよね。
逆にディスプレイも大きく、2つのディスプレイに同時表示されていればなおさら作業しやすくなります。
マルチエフェクターもパソコンと同じ。
マルチエフェクターは設定でたくさんのエフェクターを接続できます。
2画面を一杯に使って接続エフェクターを表示できるため、どのエフェクターがどこに配置されているか確認が楽です。
左画面にエフェクターの並び、右側に選択中のエフェクター設定値が表示できるため、
「あれ?今設定しているエフェクターはどこに配置されてる何のエフェクターだっけ?」
となることがありません。
2行表示で十分な情報量をメモできる
GT-100に限らずマルチエフェクターでは設定に名前を付けて保存できます。
画面が小さいと表示できる文字数上限が少なく名前付けに悩むことも。
GT-100は1画面が大きく2行に渡って表示できるためある程度長い名前も付けられます。
(アルファベットで最大16文字)
大きな文字表示でライブ中でもわかりやすい
画面サイズと文字サイズが大きいためライブ中に離れて立った状態でもハッキリ見えます。
演奏しながら移動していても選択中のバッチが分かるのは嬉しいポイント。
内臓エフェクトはほとんど使わない、だが必要
GT-100には数多くのプリアンプモデルやエフェクターが搭載されています。
しかし使うのはほんの一部、ほとんどは曲演奏では使いません。
基本パターンが決まってくる
何度も音を作っているとエフェクターの基本パターンが自然と決まってきます。
ぼくの場合、ブースター+プリアンプ+ディレイが基本。
曲によってコーラスを足したりワウをポイントで付けたり程度です。
豊富なエフェクトは無駄ではない
基本パターンが決まってしまえば残りのエフェクターは不要かといえばそうではありません。
演奏する曲によっては一部で凝ったエフェクトが掛かっているパートも。
そんな場合に通常使用しないエフェクターをピンポイントで使用します。
一瞬しか使わないのにわざわざコンパクトエフェクターを購入するのは金銭的にキツイもの。
GT-100はほとんどのエフェクターが搭載されているため、いざというときに助かります。
メトロノーム機能はかなり助かる
GT-100ではバッチごとにメトロノームをON/OFFできる機能が付いています。
チューナーと同じ画面にあり左側にチューナー、右側がメトロノームの構成。
バッチごとにリズムもテンポも保存できるため曲に合わせて個別に設定しておけるため、曲を切り替えるたびにテンポを変える必要がありません。
ギターの練習をする上でリズムキープはかなり重要。
個人練習でもスタジオ練習でもサッとメトロノーム音を流せるのはとても役立ちます。
フレーズループ機能は練習にも遊びにも重宝
GT-100では自分が演奏した音を録音し繰り返し再生する「フレーズループ機能」が使えます。
本来は”バッキングを録音、再生しながらソロを弾く”というように一人で音を重ねて演奏できる機能。
一人演奏以外にもギター練習に役立っています。
録音した自分の演奏を聴いて実力UP
フレーズループ機能を使えば練習中に演奏した自分の演奏を録音して聴けるためレコーダー替わりになります。
自分の演奏を客観的に聴くのはギター上達の上でとても大事。
だからといって録音機器を買うとばかになりません。
フレーズループ機能で録音可能な長さは最大32秒と短く曲全体の保存はできませんが、練習中での1フレーズ確認なら十分です。
GT-100のちょっと残念なこと
GT-100も完璧なマルチエフェクターではありません。
長年使っていると「もうちょっとこうだったらな~」という点も見えてきます。
インプット入力レベルが確認できない
ギターからの入力レベルを波形表示する機能がありません。
入力レベル表示機能はGTシリーズ初代のGT-5では付いていました。
普段使うことはほとんどありませんが、アンプから音が出ない場合のトラブル時に”欲しい”と感じました。
入力レベル表示機能があれば少なくともギターからエフェクターまでは音が来ていると切り分けられます。
補助的な機能ですがあると助かる場面も多いでしょう。
アウトプット選択は扱いが難しい
GT-100にはアンプの種類によって音の差が出ないようアウトプット選択できる機能が付いています。
ただし、ぼくはアウトプット選択はほとんど使っていません。
というのも同じメーカのアンプでも個体によってかなり違うため、アウトプット選択で切り替えても思うような音にならないことが多いんです。
またバタバタしたリハーサルではつい切り替えを忘れることもありました。
そのためアウトプット選択は固定して全体のイコライザーで調整しています。
まとめ
マルチエフェクターも年々進化していて色んなモデルが登場しています。
2020年現在ではGT-100の上位モデルGT-1000も登場し、すでにGT-100は最新モデルではありません。
しかし5万円以下(※2020年8月現在)で買える価格と機能、そして長年使える使い勝手の良さは一つの完成形だと言えます。
ずっと使い続けられるマルチエフェクターの1台を手にしてみませんか。
それでは。
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