ストラト好きなら手元に置いておきたい!ビンテージ情報満載の1冊!
「昔のビンテージものから現代のものまでもっとストラトの詳しい情報を知りたい。」


「誰も知らないようなマニアックな情報ってどこで知れるんだろう?」

ストラトキャスターを好きになってきて詳しい情報をどんどん知りたい、でもそんなマニアックな情報って中々無い、と悩んでいませんか?

どうもこんにちは。ネロです。

 

世界中のギタリストに愛される名器「ストラトキャスター」。

ストラトの歴史=エレキギターの歴史と言っても過言ではない程エレキギターシーンを作り上げてきた存在と言えるでしょう。

 

歴史ある楽器なので当然ビンテージ物と呼ばれる個体が数多く存在します。

そして製造年代によっても細かな作りや色合いなど微妙に違いがあります。

初期と現在では製造方法やパーツなども異なります。

でもここまで細かな知識がまとまった情報って中々ありません。

 

本記事で紹介する書籍FENDER STRATOCASTERは、ストラトキャスターというギターそのものに関する知識を”これでもか”と詰め込んだ一冊。

あなたのマニア魂をくずぐるようなマニアックな知識の宝庫です。

 

FENDER STRATOCASTERを手元に置いておけばストラトキャスターというギターの知識で困ることは無くなりますよ。

どうぞご覧ください。

ヴィンテージストラトを1年ごとに解剖

ストラトキャスターが生産された最初の年である1954年製~1968年製までのストラトキャスターの作りやラベルなどが事細かに解説されています。

実機を分解しパーツ背面に書かれた手書きの日付や小さい穴まで触れている細かさは、まさに「解剖」と言えるレベル。

ここまでストイックに掘り下げた資料は他にはありません。

 

ヴィンテージギター実物の分解カラー写真

対象年製のストラトキャスターがイラストでは無くすべてカラー写真で掲載されています。

白黒写真やイラストでは分からない汚れや小さな刻印までハッキリ見ることが出来ました。

ストラトの全体写真から分解した写真まで掲載されており、ネックを外してボディとの接合部に記されている製作者のイニシャルまで確認する徹底ぶり。

「とことん解剖する」という執筆者のこだわりが感じられます。

 

部位やパーツごとの推移を細かく解説

各年製のストラトキャスターを分解することで見えてくるパーツごとの違い。

ボディやピックアップなどのパーツごとに、年を経ることでどのように変化していったかを写真と解説付きでまとめられています。

 

各年製のストラトキャスターごとに分解写真・解説を掲載した上で、それとは別にパーツごとに年製による変化も解説する。

読者が知りたい切り口を見極めて手を抜かずに作成する方法は、文章を書く上でも非常に勉強になります。

 

シリアルナンバーの仕様と推移

ボディとネック接合部の裏側に刻印されているシリアルナンバーが年ごとにどのように変化していったかを一覧表で比較されています。

本書を読む前まではシリアルナンバーなので単純に連番で増えていっているだけかと思っていました。

しかし桁数や先頭文字など年代ごとに細かく違いがあるものですね。

あなたが古いストラトキャスターを持っているならば、シリアルナンバーを見てどの年代に該当するかを探すのも面白いかもしれません。

 

パテント(特許)資料の公開

何とストラトキャスター製作時のパテント(特許)申請資料が掲載されています。

ぼくは正直言ってギターの特許資料を本書で初めて見ました。

ストラトキャスターにはその当時革新的な技術がいくつも使われていることが分かりますね。

トレモロのフローティングやネックのトラスロッドなど今では当たり前と思われている構造も昔の技術者が考え抜いて作り特許を取っていることを知ると、当たり前に手元に存在していたストラトキャスターへの見方も「技術の結晶なんだな」と変わりました。

 

当時のセールス媒体の紹介

ストラトキャスター本体に関する情報だけではなく、ストラトキャスターを販売し広めていくために使われた資料も掲載されています。

当時の営業マンがどのようにフェンダーギターを売ろうとしていたか、興味深く読むことが出来ました。

 

雑誌に掲載された広告

当時出版されていた色々な雑誌に掲載された広告がそのまま載っています。

ファンタジーなイラストシリーズや写真と解説付きの正統派広告までバラエティ豊か。

中には日本風女性?の不思議な広告もあります。(日本向けではなくアメリカ誌の広告のようです)

 

販売時のカタログ

当時のカタログも54年~68年までの範囲で紹介されています。

現代の画像技術を駆使したオシャレなデザインとは異なり、ギターとケース写真が載っているシンプルな構成です。

一つ面白いと思った点はギター写真が必ず縦向きに掲載されていること。

現代では良く見る横向きの写真は昔は無く、どこかの時代から使われるようになったことが読み取れます。

 

当時のストラト付属の取扱説明書

ストラトキャスター購入時に付いてくる取扱説明書もフルカラーで掲載されています。

各部位の概要説明からブリッジ、ネック反りの調整方法、ギターケースの情報まで、まるで教則本のような親切設計。

情報が少なかった当時のギタリスト達は、きっとこの取扱説明書を必死で読みながらギターを練習していたのでしょう。

そう考えると今の時代は本当に恵まれていると感じました。

ストラトキャスターの歴史

ストラトキャスターが作られるに至った経緯や開発者のエピソードなどの歴史が、約10ページに渡ってボリュームたっぷりに書かれています。

レオ=フェンダーという革命家

ストラトキャスターの創造者、「レオ=フェンダー」の生い立ちからストラトキャスター開発に至るまで紹介されています。

初めからギター製造という職に就いていたわけではないんですね。

 

ジミヘン以前の音楽シーンとストラトキャスター

ストラトキャスターといえば誰もが思い浮かべるご存じジミ=ヘンドリクス。

本書では、ジミヘンが登場する以前のギターシーンにおいてストラトキャスターがどのように活躍していたかがまとめられています。

ジミヘン以前に着目しているところが本書の特徴的な部分で、ヴィンテージストラトキャスターをテーマにした本書らしさが出ていると言えるでしょう。

 

ストラトキャスター用語辞典

ストラトキャスターに関する色々な用語の説明が「ストラト用語辞典」にまとめられています。

ポイントはエレキギター用語辞典ではなくストラト用語辞典であること。

ストラトキャスター固有の言葉が解説されているんです。

 

材質や機材用語

ストラトキャスター本体に関する用語の解説です。

例えば以下のようなストラト特有の言葉が登場します。

 

スモールヘッド、ラージヘッド

ヘッドデザインによる呼び方の違いを解説しています。

 

アシンメトリックペグヘッド

非対称ペグヘッド、つまりペグ配置の違いを解説しています。

 

サウンドに関する用語

ストラトキャスターのサウンドに関する用語の解説です。

例えば以下のようなストラト特有の言葉が登場します。

 

枯れる

気持ちの良いストラトサウンドを”枯れた音”と表現することがあります。

独特のトーンを表すことが解説されています。

 

ハーフトーン

ピックアップを2つ使用すして得られるストラト独特のハーフトーンについての解説です。

 

ストラトギタリストに関する用語

ストラトキャスターを使用しているギタリストに関する用語の解説です。

例えば以下のようなギタリスト用語が登場します。

 

スローハンド

大御所エリッククラプトンのあだ名の解説。

 

ブラッキー

同じくエリッククラプトンの愛用ストラトの解説。

 

デメリット:ギター上達に直接役に立つ情報ではない

FENDER STRATOCASTERを読んで感じた注意点をお伝えします。

それはギター上達に直接役立つ内容ではないこと。

本書はあくまで「ヴィンテージストラトのことを誰よりも知りたい!」という知識欲を満たす内容になっています。

そのためギター上達のためのテクニックは一切書かれていません。

 

ただしストラトの知識は豊富に書かれているため本書を読めば誰よりもストラトに詳しくなれますよ。

またストラトの構造に詳しくなるのでメンテナンスやトラブル対応、改造に役立つメリットもあります。

ギターライフで役に立ったこと

FENDER STRATOCASTERを読んで実際のギターライフで直接役立ったことはこちらです。

 

ギターメンテナンス

本書後半には正しいストラト調整方法が14ページにも渡って書かれています。

またストラト分解写真が本書の色々なページに載せてあるため内部構造をメンテナンス前に確認できるのは大きなメリットでした。

また正しいやり方だけでなくダメなやり方も写真付きで書かれているため、自分の間違いもチェックできます。

 

まとめ

今までストラトキャスターを当たり前のように使っていました。

でも本書FENDER STRATOCASTERを読むことで知れたことがたくさんありました。
(年製ごとのパーツの違いなんて意識したこともありません。。)

こんなにもストラトについて知っていくと愛着も倍増します。

テクニックの練習も大事ですがあなたの愛機に関する知識を身に着けることも大事ですよ。

それでは。

 

本記事で紹介した書籍には載っていないFender Japanの歴代モデル、年表、ブランド設立の歴史などが分かる1冊を以下の記事で紹介しています。

併せてご覧ください。

 

 

 

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