おそらくギタリストであれば誰もが一度は経験する悩みではないでしょうか。
いろんなサイトや本でピックがずれる原因や対処方法が解説されています。
- ピックを強く握りすぎない
- リラックスしたピッキングをする
- 弦と並行にストロークする
表現の仕方は様々ですが、大体このような内容になっていると思います。
「理屈は分かったけど、どうやって出来るようになるの?」
そうなんです。
”リラックスしたピッキング”って頭では分かってもいざやってみると中々出来ないものですよね。
ぼくもピックのずれに悩んでいて、コツを掴もうといろんなサイトや本で勉強していろんな方法を試してきました。
その中で一番効果的だったのが意外にも「ギターを使わない練習」でした。
ぼくはこの練習方法でリラックスしたピッキングの感覚をかなりつかめました。
本記事ではギターを使わずにピックのずれを無くす効果的な練習方法を紹介します。
この練習がスムーズに出来るようになるころには、きっとピックがずれなくなっていることでしょう。
どうぞご覧ください。
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ピックを持つ親指を浮かせてすばやく腕を振る
ギターを使わずにピックがずれなくなる練習方法は、
1.ピックを親指を浮かせて持つ
2.すばやく腕を振ると同時に親指でピックを押さえる
というシンプルなものです。
言葉では分かりにくいと思いますので順番に説明していきます。
まずピックを人差し指にのせ、親指を離してピックを落とさないように構えます。
そしてそのままストロークするイメージで親指をピックの上に乗せながら腕を振り下ろします。
振り下ろした後の手はこんな感じです。
その後腕を上げて、ピックを人差し指にのせて親指を離しす元の構えに戻します。
この動きを繰り返します。
この練習をギター練習前の3分、いえ1分でも良いので続けてみてください。
ギターを弾けない日でもピックを持ってこの練習をしてみてください。
この練習の後にギターを弾くと「おや?」と思うはず。
続けているうちに段々ピックがずれなくなることを実感できます。
ちなみに画像では説明のため目立つように赤色のピックを持っていますが、普段ぼくが愛用しているピックはウルテムピック。
固さや粒立ちの良い音、素材が丈夫ですり減るスピードが遅い点がお気に入りです。
楽器店に行くたびに色んな種類のピックを買ってしまう僕がたどり着いたウルテムピック。音も弾き心地も満足しています。
なぜこの練習でピックがずれない感覚をつかめるのか
なぜたったこれだけの練習でピックがずれないようになるのでしょうか。
それはこのシンプルな動作に冒頭で書いた以下の対処法が全て盛り込まれているからです。
- ピックを強く握りすぎない
- リラックスしたピッキングをする
- 弦と並行にストロークする
これらの項目はピックがずれないようになるだけではなく、ピッキング自体のレベルアップにとても重要な要素です。
それでは一つずつ見ていきましょう。
親指を離すことでピッキングの瞬間に力をかける感覚を身に着ける
「ピックを強く握りすぎない」に効果的な内容です。
ただピックを強く握らないとはいえ、あまりに軽く握るとピッキング時にピックが飛んでいってしまいます。
正確には”ピッキングの瞬間のみ力をかける”というイメージです。
親指を離す→ストロークと同時にピックを掴む、という動きでは、最初は親指を離しているためピックは握っていない状態です。
そのままストロークと同時にピックを掴むと一瞬力を入れなければいけません。
そのためリラックス⇒腕をふる瞬間に力を入れるという感覚が自然に身に付きます。
腕が力んでいるとピックをすばやく振れない
「リラックスしたピッキングをする」に効果的な内容です。
ピックを離した状態から腕を振りながらピックを握るためには、ある程度速くスムーズに腕を振る必要があります。
しかし力んでいては腕をスムーズに振れないため自然と腕をリラックスさせます。
よく「体温計を振る動き」「歯ブラシの水を切る動き」 と例えられる動きですね。
手首のスナップを効かせて素早く腕を振りぬく動きが身に付きます。
腕を平行に振れていないとピックが落ちる
「弦と並行にストロークする」に効果的な内容です。
この練習はピックから親指を離して人差し指の上に乗せた状態からスタートします。
このままピックを落とさないためにはピックを平行に保ったまま腕を振らないといけません。
腕を斜めに振ってしまうとすぐにピックが落ちてしまいます。
おそらくこの練習を始めたばかりのころはすぐにピックを落としてしまうと思います。
でも何度も繰り返すうちに段々ピックが落ちなくなり弦と平行なストロークができるようになります。
ギターを持たないため右手の振りだけに集中できる
冒頭で書いた対処法には当てはまりませんが、ギターを持たないこともこの練習のポイント。
なぜならギターを持たないことで右手のストローク練習だけに集中できるからです。
ギターを持ってしまうとどうしても左手の押弦やギターから出る音が気になってしまいます。
この練習は右手のストローク感覚を掴むための練習なので、まずはギターを置いて感覚を身に着けてください。
それから実際にギターを弾いてみましょう。
おまけ:変わったピックの持ち方のギタリスト
この記事ではピックがずれないための練習方法を紹介しています。
ただしピックの持ち方に”正解”というものはありません。
プロギタリストの中にも変わったピックの持ち方をしている人はいます。
要はその人にあった持ち方で、リラックスしたピッキングが出来ることが大事なのでしょう。
そんな変わったピックの持ち方をするギタリストを少しだけ紹介します。
マーティ=フリードマン
変わったピックの持ち方といえばこの人ですね。
元メガデスのギタリスト、マーティ=フリードマンです。
この方はピックを握り込むように持ち、弦の下側から弾くようなピッキングをします。
そんな変わったピックの持ち方でも速弾きも軽々とこなし、ピッキングニュアンスを効かせた泣きのギターまでオールマイティに弾きこなします。
日本フリークとしても有名で紅白歌合戦にも出演したことがあります。
エディ=ヴァン=ヘイレン
右手首をギターから浮かせてピロピロと弾く”ハミングバードピッキング”を広めた方です。
タッピング(ライトハンド奏法)の創始者としてもあまりにも有名ですね。
まとめ:ピックのずれは練習で感覚をつかめば直せる
この記事ではギターを使わずに右手のストロークのみに重点を置いた練習方法を紹介しました。
ピッキングのコツは言葉で説明されただけでは、なかなか出来るようにはなりません。
繰り返し練習していくうちに段々と身についていきます。
この練習を続けていけばきっとリラックスしたピッキングの感覚がつかめ、ピックがずれずにギターを弾けるようになります。
みなさんもぜひ試してみてください。
それでは。
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