本記事ではこんな疑問を解決します。
どうもこんばんわ。ネロです。
リハーサルスタジオで休憩中や練習後にギターの音量をOFFにするとまれに発生する現象。
「アンプから人の話し声が聞こえる!」
ぼくもスタジオで何度か経験しました。
アンプの故障じゃないか、何か怖いことが起こっているんじゃないか、と心配になっていませんか。
実はほとんどの場合で科学的な理由があり、アンプがアンテナの役割になって無線信号を拾っているんです。
本記事ではアンプから人の声が聞こえる原因を細かく解説します。
本記事を読めば特に気にしなくて良いことが分かり一安心。
それではご覧ください。
タップできる目次
アンプから聞こえてくる音はさまざま
アンプからどんな音が聞えてきましたか?
ぼくも状況によって色んなパターンの音が流れる経験をしました。
人の話し声
人の会話が聞こえてくることがありました。
テレビやラジオなど放送用にしゃべっているようなものではなく、普通に人が会話しているような内容です。
雑音も多く会話内容の詳細までは聴き取れませんでしたが気持ちいいものではありません。
近くのスタジオの演奏音
近くのスタジオ演奏と思われる音が流れることも良くありました。
特にボーカルの声が良く聞こえ、ちょうどカラオケボックスで隣の部屋から誰かが歌っている声が漏れているような感じです。
初めて聴いた時には、今自分たちが演奏した曲が聴こえているのかと一瞬焦りました。
外国語のような声
韓国語?中国語?ロシア語?、何語かはハッキリわかりませんがとにかく外国の言葉が聴こえてきます。
外国語なので内容はもちろん分かりませんが、どうやらラジオ放送のような雰囲気がしました。
正直これが一番不気味でした。
機材がアンテナとなり無線電波を拾っている
アンプから音が聴こえてくる原因は周囲に飛んでいる無線電波を拾っているから。
ラジオ放送、タクシーや警察などの業務用無線、アマチュア無線など無線電波には色んな音が乗っています。
スタジオの機材が受信機の役割になりそれら電波を拾っているんです。
人の声はタクシーや警察などの業務用無線、外国語のような声は外国のラジオ放送、別スタジオの演奏音はミキサーが飛ばしている電波を拾っています。
電波を拾う原因は「共振」現象
なぜスタジオの機材が電波を拾うのでしょうか。
仕組みはラジオの受信機やアンテナと同じ原理なんです。
すべての物質は固有振動数を持っている
ラジオに限らず世の中の全ての物質は固有振動数とよばれる性質を持っています。
固有振動とは外部から力が加わらなくても自身で振動する現象。
固有振動の1秒間に振動する回数を固有振動数と言います。
外部からの振動と物質の固有振動数が一致すると振動が増幅される特徴があります。
電波も目には見えませんが振動の一種(電磁界の振動)で性質は固有振動数と同じ。
電波では振動数のことを周波数と言い、外部からの電波と物質で周波数が一致すれば電波が増幅されます。
このように振動数・周波数が一致し増幅する現象を「共振」と言います。
電波の周波数と機材の周波数がたまたま一致した
ギターアンプから人の声が聞こえる場合、ギター本体、シールド、アンプのどれかがラジオの受信機の役目をはたして共振しています。
周辺を飛んでいる電波の周波数と機材のどれかの周波数がたまたま一致している状態。
多くの場合、アンプよりシールドやギターが電波を拾うことが多いようです。
電波を拾わないようにする方法は
原因が分かれば対策を立てられます。
スタジオのアンプ自体が電波を拾っている場合は対応は難しいですが、ギター本体やシールドが原因の場合は出来ないこともありません。
立ち位置を変えるだけで聞こえなくなることも
ギター本体やピックアップが電波を拾っている場合、自分の立ち位置をすこし変えてみてください。
いま立っている位置から少し移動しても良いです。
また体の向きを少し変えるだけでもアンプから人の声が出なくなることもあります。
性能のよいシールドに替える
シールドが電波を拾っている場合シールドが電波を遮断できていません。
ギターシールドはその名の通り外部のノイズをブロックするようシールド(盾)されています。
本来であれば近くを飛んでいる電波を拾うようなことは無いはず。
電波を拾ってしまっているということはシールドの性能が良くないということ。
性能の良いシールドに替えてみましょう。
ぼくが家庭用で使っているアンプ
アンプから人の声が聞こえる現象はスタジオだけでなく家のアンプでも起きえます。
ここでは参考までに僕が家で使っているアンプを紹介します。
いずれも無線の混入音が出たことはありません。
据え置き型の小型アンプ
メインで使っているギターアンプは「YAMAHA ( ヤマハ ) / THR10 V.2 ギターアンプ」。
ギターを保管したり練習したりする自室で音を出すときに主に使っています。
クリーンがとても気持ちよく出てストラトとの相性が良いお気に入りです。
クリアなサウンドだけではなく、デザインもレトロ感たっぷりのそそる見た目もお気に入り。
ギターに取り付けるポータブルアンプ
サブで使っているアンプはポータブル・ギターアンプ『Strum Buddy』。
リビングなど自室以外で音を出すときに使用しています。
ギターボディに吸盤で取り付けるため持ち運びがとても簡単。
あまり凝ったエフェクトは掛けられないが、その分生の音が出せるため練習には重宝しています。
まとめ:アンプが壊れているわけではない
ギターアンプから人の声が聞こえる原因は怪奇現象でも機材が壊れている訳でもありません。
きちんと科学的に説明が出来る現象です。
大抵の原因は性能の良くないシールド。
スタジオの場所や時間が変われば聞こえなくなることもあるため、深く考えすぎないようにしましょう。
それでは。
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