Fender ストラトキャスターを買いたいけどUSA製でないとダメなの?でもUSA製は高くて買えないし・・と悩んでいませんか?
どうもこんにちは。ネロです。
FenderストラトキャスターにはUSA製FenderとFender Japanがあり、一般的に以下のようなイメージではないでしょうか。
・Fender Japan … 日本のメーカー。お手軽、それなりの音。
でもそんなイメージも今は昔、Fender Japanも今やUSA製を超えんばかりの製品を生み出す一大ブランドです。
本記事ではそんなFender Japanの魅力をたっぷり堪能できる一冊「Guitar Magazine 2018年1月号 総力特集:日本製フェンダーの誇り」を紹介します。
Guitar Magazineの紙面約120ページ余り(!)が使用されている一大特集です。
本記事を読めば、あなたの愛機Fender Japanにきっと誇りを持てるようになりますよ。
じっくり読んでまわりに自慢しちゃいましょう。
それではご覧ください。
タップできる目次
国内名手たちのFender Japanへのこだわりと愛情
国内で活躍する有名ギタリスト達のなかにもFender Japanブランドで自身のシグネチャーモデルを作成されている方も数多くいらっしゃいます。
また若かりし頃にFender Japanブランドギターを手にして成長した有名ギタリストも紹介されています。
「あのギタリストもフェンダーを使っているんだな。」
「こんなところにこだわってるんだな。」
生の声を知れる貴重な企画です。
Fender Japan シグネチャーモデルへのこだわり
現在第一線で活躍している国内ギタリスト5名のシグネチャーモデルについて、ギタリスト自身のインタビューを交えて紹介されています。
ギター本体の詳細スペックやこだわり箇所が写真付きでクローズアップされています。
最も興味深く読めたのは何と言ってもギタリスト自身のインタビュー。
デビュー前、デビュー当時の使用ギター。その当時のこだわりや悩み。
シグネチャーモデルを製作するきっかけ、シグネチャーモデルでこだわった点。理想とするサウンドへのアプローチ。
ギタリストの端くれとして共感できる部分、勉強になる内容、あこがれる部分を感じながら時間を忘れて読み込んでしまいました。
fa-check-circle登場する5人の名手
- HARUNA(SCANDAL)
- MAMI(SCANDAL)
- MIYAVI
- Ken(L'Arc ~ en ~ Ciel)
- 山内総一郎(フジファブリック)
国内プロギタリストが初めて手にしたMade In Japan フェンダーギター
我々アマチュアギタープレーヤーと同じように、有名プロギタリスト達にとってもFender Japanギターに特別な思い入れがある方も少なくありません。
昔は高嶺の花だったフェンダーギターがFender Japan登場により庶民でも手が届く存在に。
そのおかげで”初めて買ったギターがFender Japanギターだった”というプロギタリスト達のコメントが所有ギター写真付きで掲載されています。
フェンダーギターへの思い入れやカスタマイズ、サウンドへの憧れなどフェンダーギターへの愛情があふれているトークばかり。
ストラト、テレキャス、ジャズマスターなど多様なフェンダーギターが登場するのも楽しいですね。
fa-check-circleフェンダー愛を語る9人のプロギタリスト
- 真島昌利(ザ・クロマニヨンズ、ましまろ)
- 長岡亮介(ペトロールズ)
- 山内総一郎(フジファブリック)
- 田淵ひさ子
- 沙田端紀(ねごと)
- 津野米咲(赤い公園)
- すぅ(SILENT SIREN)
- 小川幸慈(クリープハイプ)
- オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
日本製フェンダーの生産現場レポートは工場見学気分に
次に登場する記事は「日本製フェンダーの生産現場へ潜入」と題した生産現場レポート。
Fender Japanが作られている工場の様子や生産工程、職人たちの製造現場といった、普段見ることのできないシーンを惜しげも無く公開してくれています。
そのクオリティはまるで工場見学に来ている気分に。
あなたのフェンダーギターがどうやって作られているのか、本特集を読んで一緒に学んでいきましょう。
大きな写真メインで製造現場の迫力が伝わってくる
工場レポートは基本的に写真メイン。
それも紙面一杯の写真に重ねるように説明文が添えてあるため、「長い文章を読むのは苦手・・」という方にも読み進めやすくなっています。
何と言っても圧巻は写真のクオリティ!
ボディ用木材を削って飛び散る木くず、フレットの微妙な調整をする職人の手元のアップ、電装系のはんだ付けの煙などリアリティにあふれる写真の数々はまるで自分が現場にいるよう。
最終工程の組み上げフロアに完成ギターがずらりと並ぶ様子は圧巻の一言です。
Fender Japan ギター製造工程で一番難しい個所は・・
「Fender Japan ギターの製造工程で一番難しい工程は?」
答えは「ネック・サンディング」です。
ヘッド~ネック部分裏側を削り曲線を創りだす工程で、少しでも削りミスがあるとこれまでの工程がすべてパーになる程繊細な工程。
熟練工にしか任せられずUSAのFender社では本工程を担当する職人の給与が一番高いそうです。
普段ギターを弾いているだけだとこういった知識は中々入ってきませんよね。
お世話になっているギターを違う角度から知るのも楽しいものですよ。
日本製Fender35年史。あなたの愛機の歴史を知ろう
Fender初心者向けにFender Japanの35年史が年表形式でまとめられています。
フェンダージャパン誕生から現代にいたるまでのブランドが成長していく様を見ることが出来ます。
さらに各年代のフェンダーエピソードが事細かく書かれており、特にフェンダージャパンが誕生してブランドとして確立していくまでのドラマはわくわくして読んでしまいました。
Fender Japan と USA製 Fender の違いを言えますか?
よく分かっていない方も多いのではないでしょうか。
本特集を読むまではぼくもハッキリとは言えませんでした。
一言でいえば会社(=ブランド)が違います。
Fender Japan は USA Fender社 は別会社で、1982年に設立されました。
USAのFender社が一部出資して設立された株式会社で、フェンダーブランドのエレキギター・ベースを日本国内で生産、販売、輸出を行っていくことを目的としています。
当時フェンダーUSAの悩みの種だったコピー品を作っていた日本メーカーを取り込んでフェンダージャパンを設立していくストーリーは、下手なTVドラマより面白く読めますよ。
日本製が世界のフェンダーを背負った時代も
1982年にFender Japanが設立されると、あっという間にFender Japan製ギターが世界中に広まっていきました。
日本のお家芸である「モノ作り」と精密な加工を必要とするギター製作が見事にマッチした結果でしょう。
USA Fender に先駆けてレアモデルを市場に提供したり、本場アメリカのカタログにもすべて日本製ギターが登場したり、まさにFender Japan躍進を遂げた時代でした。
この時代があったからこそ現代Fender Japanでいろいろなギターを楽しめるようになったと思うと、先人たちの活躍に感謝ですね。
「完全保存版」日本製フェンダー歴代モデル一覧
特集の最期に登場するのはFender Japanギターの歴代モデル年表。
ストラトキャスター、テレキャスターといった種類ごとのモデル番号が一覧化され、それぞれどの年代に製造・販売されたか分かるようになっています。
1982年~2017年まで全てのモデルが書きだされているため、まさに「完全保存版」と言えるでしょう。
あなたのギターはどこにある?
これだけの情報がそろっていれば、あなたの持っているフェンダーギターも見つかるはず。
いつも演奏している愛機がいつの時代に作られたものなのか調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
残念ながらFender Japanというブランド自体は2015年に無くなってしまいました。
しかしFender Japanの長い歴史の中で相当量のFender Japanモデルギターは流通しているため、入手することはまだまだ可能です。
製造会社の体制が変わってもフェンダーブランドを身近にしてくれたFender Japanの功績は色あせることはありません。
あなたのFender Japanギターにはこれだけの歴史が詰まっています。
たまには想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
それでは。
USA製Fenderの歴代モデル、年表、ブランド設立の歴史などが分かる1冊を以下の記事で紹介しています。
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