せっかくマルチエフェクターを買っても使いこなせず悩んでいませんか?
どうもこんにちは。”ネロ”です。
マルチエフェクターは色んなエフェクターが内蔵されていてとても便利。
その反面、内蔵エフェクターの多さ、設定の多さから深みにはまり易いデメリットがあります。
しかし、いくつか基本的な考え方を押さえておけば恐れることはありません。
本記事ではマルチエフェクターを3台乗り継いできた経験から分かった、マルチエフェクターを使った音作りのコツを紹介します。
この記事を読んでマルチエフェクターを使ってカッコイイ音をバンバン作ってください!
タップできる目次
マルチエフェクターは足し算を心がける
まずはマルチエフェクターでの音作りスタンスを確認しましょう。
マルチエフェクターでは「必要なエフェクター、機能のみ使う」という意識が基本!
マルチエフェクターにはたくさんのコンパクトエフェクターが内蔵されていて、それらを効果的に使うために色んな便利機能・設定があります。
でも初めからいろいろと使い過ぎると基本の芯となる音が作れず迷子になります。
まずは「必要なエフェクター、機能のみ使う」という意識を持つようにしましょう。
「この機能があるからこんな音を作る」という考えがそもそも間違いで、「こんな音を作りたいからこの機能を使う」というのが音作りの基本です。
マルチエフェクターでは「特定の音、機能が必要になったら足していく」という足し算を意識しましょう。
内蔵エフェクターの使用は最小限にすべき
マルチエフェクター内で使用するエフェクターは必要最小限にしましょう。
なぜなら使用するエフェクトをなるべく少なくした方が良い音が作り易いからです。
余計なエフェクトが混じらないよう、音作りの際はバッチ設定を一度初期化することをおすすめします。
一度余計なエフェクトが掛かっていないきれいな状態のバッチにして、その上で必要なエフェクターのみを追加していきましょう。
- まず基本の歪みを決める。
- つぎに”必要ならば”コーラスなどのモジュレーション系を加える。
- そして”必要ならば”ディレイ、リバーブの空間系を加える。
- 最後”必要ならば”イコライザーやノイズサプレッサーなどで調整する。
一概にどちらとは言えませんが、個人的にはプリアンプの方が良いような気がします。
歪エフェクターをブースター使用+プリアンプが最終的なアンプへの乗りが良いと感じます。
スタジオアンプへの接続はReturn端子がおすすめ
スタジオやライブハウスではマルチエフェクターとアンプをシールドで接続して音を出します。
このときアンプ前面のInput端子ではなく”Return端子”へシールドを接続すると、よりマルチエフェクターで作ったイメージに近い音が出せます。
なぜならInput端子へ接続するとプリアンプを通すことになりプリアンプの影響を受けてしまうからです。
・プリアンプ部 : 歪やコーラスなどのエフェクト、イコライザー音を装飾する
・パワーアンプ部 : 最終的に音を増幅して出力する
アンプ前面のInput端子に繋ぐとプリアンプ⇒パワーアンプの順で音声信号が伝わります。
そしてアンプへの接続は一般的にはこの2種類です。
- アンプ前面のInput端子 ⇒ プリアンプへの接続
- アンプ背面のReturn端子 ⇒ パワーアンプへの接続
アンプ前面のInput端子へ接続すると、
「ギター」⇒「マルチエフェクター」⇒「プリアンプ」⇒「パワーアンプ」
という接続イメージになり”マルチエフェクター”、”プリアンプ”とエフェクト部が重なってしまいます。
既にマルチエフェクターで音を作っているためこれ以上プリアンプでエフェクトをかける必要はありません。
そのためマルチエフェクターをアンプへ接続する場合は、”Return端子”へ接続することをおススメします。
Input端子へ接続するとプリアンプを通すことになり、たとえイコライザーをフラットにしたとしても多少なりとも影響を受けてしまいます。
Return端子に接続してアンプの影響を少なくしましょう。
こちらの記事でもReturn接続について書いていますので参考にしてください。
全体イコライザーで最終調整
スタジオやライブハウスのアンプ特性によっては、Return端子に接続したとしてもイメージ通りの音にならない事があります。
そんな時に活躍するのがグローバルイコライザー機能です。
曲に合わせて作ったたくさんのバッチを一つ一つEQ調整するのは、とても時間がかかって大変。
グローバルイコライザー機能ならバッチ個々の特徴は維持したまま全体的な音色を調整できるため、セッティングの時間短縮になります。
例えば、ぼくが使っているBOSS GT-100にはグローバルイコライザー機能が搭載されています。
BOSS マルチエフェクターの最上位モデルGT-100。5年以上使い続けている魅力を解説します。
注意:マルチエフェクターの出力先指定は使いにくい?
マルチエフェクターには出力先アンプの設定が出来るものがあります。
スタックアンプやコンボアンプなどの設定に変更することで、接続先アンプに応じて音の差が生じないように最適な設定に変更してくれます。
しかし、この出力先アンプ設定はあまりおすすめしません。
設定が極端すぎる
出力先設定はあらかじめ設定されたものを変更できない事が多くかなり極端な設定になっています。
同じスタックアンプでもアンプの特性は個体によってまちまちなので、決まった設定での対応は限界があります。
グローバルイコライザー機能で設定する方が柔軟に対応できます。
設定していることを忘れるリスク
出力先設定していることを忘れて別のアンプにつなぐと全然違う音になってしまいます。
例えば前回のスタジオで出力先設定を変更したまま家で音作りをして、次に別のスタジオで音を出すとびっくりするような音になっていることがあります。
その場で出力先設定を変更しても中々イメージした音にはなりません。
初めから出力先を設定しないと決めておく方が混乱が少なくて済みます。
マルチエフェクターの初期プリセット使用は参考程度に
マルチエフェクターには、基本的な歪からエグい音までいろいろな音が作られた初期プリセットがあらかじめ入っています。
しかし初期プリセットをそのまま使用するのはおすすめしません。
設定が極端
出力先設定と同じ理由ですね。とにかく設定が極端なんです。
メーカー側としては「こんな音が出せるよー」とアピールする必要があるため、あえて様々なエフェクトを使っているんじゃないかと思います。
エフェクトは必要最小限にするのが基本なので、初期プリセットをそのまま使用することはオススメしません。
音作りの参考には良い
CDの音を聴いて”こんな音出したい!”と思っても、初めはどのエフェクトを使えばよいか分かりませんよね?
そんな時に初期プリセットが役に立ちます。
初期プリセットを順番に弾いていきイメージに近い音を探しましょう。
イメージに近いパッチが見つかったらそれを適当な空きパッチにコピーしてください。
コピーしたパッチの設定を見ると、どんなエフェクトを使ってこの音を出しているか分かります。
あとは自分でパラメータを変えて実際の音がどう変わるかを確認しながらイメージ通りの音に近づけます。
マルチエフェクターのメリット・デメリット
これまでマルチエフェクターでの音作りのコツを書いていきました。
そこで改めてマルチエフェクターのメリット・デメリットを考えてみましょう。
メリット
- コンパクトをそろえるより安い
- 内蔵エフェクターの順序変えが楽
- エフェクターの勉強になる
- ライブでのトラブルポイントが少ない
デメリット
- ボディが大きいため持ち運びが大
- コンパクトの方が音が良い(と一般的に言われる)
- 接続の自由度が低い
コンパクトをいくつも複雑に接続するとそれだけトラブルポイントが増え、いざトラブル発生時に問題個所の特定に時間がかかります。
マルチエフェクターの音作り:まとめ
この記事ではマルチエフェクターを使う上でのポイントを順を追って説明しました。
- 内蔵エフェクターの数は最小限に
- アンプのReturnに接続する
- 全体イコライザーでEQ調整
マルチエフェクターは様々なエフェクターを内臓していて大変便利です。
でも機能が多すぎて使いこなすのが難しい面も。
本記事で紹介したポイントを押さえるだけでマルチエフェクターを使った音作りのコツが見えてきます。
これからマルチエフェクターを使いたい方、今使っているけど上手く設定できない方へ少しでも参考になれば幸いです。
それでは。
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