「カッコいいギターが聴ける曲/アルバムを知りたい。」
「プロのギタリストはどんなアーティストを聴いているんだろう?」
ギター雑誌「Guitar magazine」がまたまた楽しい特集を組んでくれました。その名も「偉大なギター名盤100」。
以前、同誌で「ニッポンの偉大なギター名盤100」という特集号がありこちらの記事で紹介しました。
そして今回はランキング範囲を全世界に広げてくれています。
どのアルバムが1位なの?あのアルバムは入っているかな?と気になりませんか?
ぼくは本誌を見つけたとき、気になってすぐに購入してしまいました。
本記事では「偉大なギター名盤100」特集のコンセプトや魅力、実際に読んでみて感じたことを紹介します。ネタバレにならないようアーティストやアルバム名は書いていませんので、安心して読んでみてください。
それではご覧ください。
タップできる目次
『偉大なギター名盤100!』のコンセプト
本特集は「最も偉大なギター名盤ってなんだろう?」がコンセプト。約1,900アルバムの中から、トップ100をランキング形式で紹介してくれます。
ランキング方法はギタリストへのアンケート
日本のギタリスト460人へのアンケート結果を統計してランキング化しています。
- ”偉大だと感じるギター名盤”をピックアップ
- ジャンル/時代/国、スタジオ版/ライブ盤の縛りはなし
上限は1ギタリスト10作品まで
ギタリストごとに順位でポイント化
(1位:10ポイント、2位:5ポイント、3位:3ポイント)全ギタリストのポイント合計でランキング化
「偉大なギター名盤」がポイント
コンセプトにある「偉大な」の部分が本特集のポイント。けっしてセールスや知名度のランキングではありません。
”偉大な”と抽象的な選び方なので、ギタリスト個人の主観や思い入れがダイレクトに反映されます。
順位なんてつけられない!?
編集部も主観が入っているのも織り込み済みです。
作品に順位をつけるなど低俗な!という声もあるでしょうが、そんな俗っぽさもギターの魅力ではないでしょうか!
Guitar magazine 2024年2月号
あーでもない、こーでもないとワイワイ楽しんでもらうための特集と紹介されていますので、順位そのものにとらわれすぎないよう楽しんで読んでみてください。
『偉大なギター名盤100!』の魅力
実際に読んでみて感じた魅力はこちら。
- 幅広い世代/ジャンルをカバー
- 新しい発見がたくさん
- 回答ギタリストの想いが伝わる
- メインフレーズのギタースコアつき
- 「俺のベストはこの1枚」も必見
それぞれ解説していきます。
① 幅広い世代/ジャンルをカバー
本特集では、幅広い年代・ジャンルのアルバムがランクインしています。
国や時代、ジャンルに縛りがないアンケートなので、回答ギタリストのルーツや世代、好みがモロに出ていて魅力的。
たとえば、ランクインアルバムのリリース年代は古くは1957年から2022年リリースまで。ジャンルはジャズやロック、オルタナ、メタル、ネオソウルなど。
まさにギターアルバム図鑑ともいえるでしょう。
② 新しい発見がたくさん
幅広い年代・ジャンルのアルバムを知れたことで、新しい発見につながりました。
「全然知らなかったアーティスト/ジャンル」
「知ってはいたがちゃんと聴いたことがなかったメジャーなアーティスト・アルバム」
「食わず嫌いで聴かなかったジャンルのアーティスト」
いま好きで聴いているアーティストも、はじめは知らない状態から聴き始めたはず。本特集が「改めて好きな曲をさがしてみよう」と感じるキッカケをあたえてくれました。
③ 回答ギタリストの想いが伝わる
ランクインアルバムには、ディスク解説とは別に回答ギタリストのコメントが記載されています。
書かれているコメントは、「アルバムのどの部分に惹かれる」「ギターをはじめたキッカケになった」「このアルバムからギタープレイやサウンドを学んだ」などさまざま。
ギタリスト達の思い入れが伝わってきます。
自分では気づけなかったポイントも分かるため、アマチュアギタリストにはプロのコメントを読めたのはありがたいです。
④メインフレーズのギタースコアつき
ランクインアルバムには、アルバムごとに印象的なフレーズの一部分のギタースコアが記載されています。
ソロやリフ、バッキングのTAB譜です。編集部ピックアップのアルバムだけで全アルバムではありません。
スコアがあれば、聴いてみて「カッコいい」と感じたフレーズをその場ですぐに練習できます。
また付録小冊子には、ランクインしたアルバムのなかから編集部がピックアップしてくれた「ギタースコア10曲」が付いています。わざわざスコアを別に買う必要がありませんので、うれしいおまけ特典ですね。
⑤「俺のベストはこの1枚」も必見
回答ギタリストが1位に選びながらもTOP100ランキング外となった作品も拾い上げ、特集の合間に一覧化されています。
編集部から回答ギタリストへ敬意の表れを感じますね。
ランキング外となっただけありジャンルもアーティストもバラバラ。正直ぼくは知らないアルバムの方が多かったです。
『偉大なギター名盤100!』で感情が刺激される
本特集を読み進めていると、自分のなかでいろんな感情が湧き上がることに気づきます。
心のなかでツッコむ
自分の知っている作品があると嬉しくなり「そうそう!」と。推しのアルバムが入っていなかったりランキング下位だと、「おいおい!」と思ってしまいます。
それがまたいいんですよね。
ぼくは本記事を一人で読みました。ギター好きな人たちと一緒に読むと、あーじゃないこーでもないともっと盛り上がりそうです。
心に刺さらないアルバムも
上位にあがっているアルバを実際に聴いてみても、「いい!もっと聴きたい」とならなかったパターンも少なくありませんでした。
もちろん人には好みがあります。若いころに聴いて好きだったジャンルも、歳を重ねるとイマイチだと感じるかもしれません。
ランキングは、回答ギタリストや読者の主観が思いっきり影響すると改めて感じました。
『偉大なギター名盤100!』は聴きながら読み進めるのがおすすめ
本特集の読み始めページにこう書かれています。
Guitar magazine 2024年2月号
回答者からのコメントや作品解説をチェックしつつ、実際に聴きながら読み進めていくことをオススメします!
知らなかった曲やアーティストをあらためて聴けるいいキッカケになります。
ぼくも曲を聴きながら読んでいます。正直時間はかかりますが、「次は何を聴こう」と楽しみで至福の時間ですよね。
音楽配信サブスクリプションサービスがおススメ
曲を聴きながら読み進めるためにすべてのアルバムを買うのは正直ムリです。いくらお金があっても足りません。
ただ、令和の時代は音楽配信サブスクリプションサービスが次々に登場して便利になりました。
ぼくは「Amazon Music Unlimited」をずっと使っています。邦楽、洋楽問わず曲数も豊富でAmazonアカウントで料金の管理も統一できるため、Amazonユーザにはとくにおススメします。
こちらの記事ではAmazon Musicのプランやできること/できないこと、使いこなす方法をまとめています。もっと詳しく知りたい方はご覧ください。
まとめ:ランキング企画は楽しんでなんぼ
本特集のようなランキングには絶対的な答えがありません。ランキング内容を批判することにも意味はありません。
回答ギタリストも読み手もそれぞれの主観が入ってしまいますから。
あーだこーだ感じながらランキングを楽しめればそれでいいと思います。そして、いつも楽しい企画を提供してくれるGuitar magazine誌には感謝しかありません。
雑誌の特集号は時期を逃すと手に入らなくなります。ぜひ手にとって読んでみてください。
それでは。
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