「でも何冊も本を買いたくないしネット情報もあちこちにバラバラで探すのが大変。。まとめて読める情報は無いのかな?」
どうもこんにちは。ネロです。
ギタリストならプロで活躍するギターヒーローのことを知りたくなりますよね。
時代ごとに洋楽、邦楽問わずギター情報がまとまった本やサイトって中々ありません。
実はギタリスト定番のギター雑誌「Guitar magazine」がまさにうってつけの1冊を出してくれています。
本記事ではギターにまつわる30年間が一気にわかる「Guitar magazine30周年記念ブック」を紹介します。
Guitar magazine の創刊30周年記念として出版された1冊で、1980年~2010年までの30年間に起きたギターシーンの変化、ギターヒーロー達の情報をGuitar magazine誌の歴史と共に紹介しています。
ギター好きならきっと時間を忘れて読んでしまいますよ。
それではご覧ください。
タップできる目次
6つの年代に分けてギターシーンの変化や活躍したギタリストを解説
「Guitar magazine30周年記念ブック」のメイン企画であり1980年~2010年までのギターシーン、活躍したギタリスト、ギタースタイルの特徴などが時代を追って細かく解説されています。
ぼくらの世代ではまだ生まれていない時代にどんな音楽が流行っていて、どんなギタリストが活躍していたのか。
「この時代に暮らしてこのギタリストの演奏を生で聴きたかったな」
Guitar magazine30周年記念ブックを読み進めていくとこんな風に感じるページがいくつもありました。
時代ごとのギターシーンの変化が分かり易い
本企画では6つの年代に区切って解説されており、時代ごとのギターシーンの移り変わりがとても分かりやすく読み進められます。
なぜなら6つの年代ごとに以下のような構成になっているためです。
fa-check-circleその年代の概要
- その年代のギターシーン出来事年表
- 年表に対応したギタリストのハイライト写真
fa-check-circle登場する5人の名手
- ギターシーンの特徴
- 活躍したギタリストとエピソード
まずは年代を通した概要的な出来事を押さえた上で、個々のギタリストやエピソードにフォーカスを当てその時代の特徴を表現しています。
例えば1985年~1989年はギタリスト群雄割拠の時代。
まず第二期ディープパープルの再結成やジェフベックの来日などが年表と併せて紹介されています。
イングウェイの登場を皮切りにスピード革命に突入し、スティーブヴァイやスラッシュに続いていくシーンの様子が紹介され、まさに群雄割拠というべき時代を表しています。
それぞれの時代で個性を持ったギタリストが登場して飽きる暇がありません。
ギターシーンを牽引したギタリストたち
各時代のギターシーンには必ずそのシーンを象徴するギタリストが存在していました。
そんなギタリストがシーンの特徴を併せて紹介されています。
fa-check-circleギターシーンと象徴されるギタリスト
- 1980-1984:「ロックギターの大変革」エドワード・ヴァン・ヘイレン
- 1985-1989:「群雄割拠の風雲児」イングウェイ・マルムスティーン
- 1990-1994:「ギターヒーローとギターマスター」ポール・ギルバート
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と続いていきますが、たくさんのギタリストが詳細に取り上げられておりとても本記事だけでは書ききれません。
上で書いたギタリストはその時代の皮切りとなったギタリスト達。
皮切りとなったギタリスト以外にも時代の中で活躍を見せたギタリスト達も数多く登場します。
その年代に起きたギターにまつわるの出来事が年表でまとめられている
本章の最初に紹介したとおり、本企画は次の内容から始まります。
- その年代のギターシーン出来事年表
- 年表に対応したギタリストのハイライト写真
このギターシーン出来事年表がかなり細かく書かれているんです。
アルバムリリースや海外アーティストの来日公演、バンドの再結成などあらゆる情報が網羅されているマニアックぶり。
中でも重要な内容は赤字で書かれています。
有名ギタリストの逝去はどれも赤字で書かれていて、世界で活躍したギタリストがこの世を去ることに対するギターマガジン誌のリスペクト度合が感じ取れます。
またギターに関係の無い時事的な話題、例えば”阪神淡路大震災”や”サッカーW杯フランス大会開幕”と言った日本に関連する出来事も書かれており、感覚的に時代をつかめるよう工夫されています。
日本のギタリストにもスポットを当てていることがうれしい
6つの時代ごとに日本や世界で活躍した国内ギタリストも、海外ギタリストに負けない位のボリュームで紹介されています。
ぼくも中高生時代に聴いていたバンドやギタリストが登場しているページを読んだときは、懐かしいと同時になぜか少し誇らしくなってしまいました。
「日本のギタリストも負けてないぜ!」
ギターマガジン誌のそういった気持ちが一読者としてうれしいですね。
ギター特集は海外メインになりがち
雑誌などで掲載されるこの手の特集は海外ギタリストがメインになりがち。
なぜならエレキギターという楽器は西洋で開発され広まり、文化として根付いているからです。
文化として根付いているため素晴らしいギタリストがあふれています。
比べて決してエレキギター=文化とは言えない日本では、どうしてもすそ野が小さくギタリストの絶対数が違います。
海外ギタリストと国内ギタリストが同列に紹介されている
本企画では時代ごとに数ページに渡って国内ギタリストも紹介されています。
紹介ページの内容、ボリューム感は海外ギタリストに負けない程。
時代ごとの時系列に沿って、日本のギターシーン、ギタリストも海外と同じレベルで扱われていることがギターマガジン誌特集の大きな特徴と言えるでしょう。
取材こぼれ話はリアルな現場の様子が伝わる
上記で書いたギターシーン出来事年表ページにはギターマガジン誌編集者の「取材こぼれ話」が載っています。
- 読み疲れたころに小休止できる丁度良い差し込み具合
- 取材の裏話やギタリストの意外な一面など面白い内容
と、Guitar magazine30周年記念ブックの中でもいい味を出している企画です。
取材こぼれ話で書かれている内容を少しだけ紹介しましょう。
創刊号の反響の大きさ
1980年のギターマガジン誌創刊時にあまりの反響の大きさに興奮した様子が描かれています。
編集者が徹夜や休日出勤をこなして創刊にこぎつけたという生々しいエピソードも読みごたえあり。
何より1980年当時にギターに関する情報源がいかに少なく、ギターキッズたちがどれだけ情報に飢えていたかが伝わってきました。
プロギタリストの練習量
ギターマガジン誌のインタビュー時に「一日にどれくらいギターを弾いているか」を実際にギタリスト達に聴いてみたというエピソード。
「朝起きてから寝るまで」や「一日中」、「インタビュー中もずっと」など世界の超絶ギタリスト達は常にギターを弾いていることがうかがえます。
超人になるには超人的な練習量が必要ということですね。
あの名盤が出た当時の新譜レビューを見れる
「GM DISC REVIEW ARCHIVE」と題して、各年代で発売されたアルバムが登場しています。
これだけなら普通の紹介記事なんですが、本企画が面白いのは発売当時のギターマガジン誌レビューをそのまま載せていること。
つまり「当時発売のアルバム紹介」ではなく「当時の新譜レビュー記事の紹介」なわけです。
今は名盤となったアルバムも新譜では・・
現代では伝説のバンドや名盤として知られているアルバムでも新譜発売時はまた違った印象で紹介されています。
例えばグランジロックの先駆け「ニルヴァーナ」。
彼らの伝説的アルバム「ネヴァーマインド」の発売当時レビューでは、”まさか!のアメリカ大ブレイクを果たしたニルヴァーナ。”という出だし。
駆け出しの新進気鋭のアーティストといった扱いです。
当時の評価と現代での評価が違っていたりと意外な発見も多く、斬新な企画に楽しめました。
巻頭のChar×布袋の対談特集も読みごたえあり
巻頭特集の現代日本を代表する偉大な2人のギタリスト「Char」×「布袋寅泰」の対談記事も、ギタリストとしては嬉しいところ。
特集後半の2人の生い立ちや時代ごとの変化を紹介したページも合わせると、合計12ページにも渡って書かれているボリューム満載の特集です。
さんざん色んな媒体で紹介されている2人なので「またか・・」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしギターマガジン誌による対談形式ということで引き出される話、例えばギターマガジン誌と2人がどう付き合ってきた30年だったか、などは面白い話でした。
まとめ
本記事ではギターにまつわる30年間が一気にわかる「Guitar magazine30周年記念ブック」について書いていきました。
インターネット全盛の時代、ネットで探せば色んな情報を探せます。
でも本記事で紹介した「Guitar magazine30周年記念ブック」のように、特定のテーマに沿って一つの情報にまとまっている媒体は物理的な本ならではです。
一つ手元に置いておくと「読みたい」と思ったときにすぐに手に取って読めるため、あれこれと情報を探し回る手間が無くなりますよ。
それでは。
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