「ストラトの弦がテンションがキツくて押さえにくい。」
「なんでこんなにテンションが高いの?テンションを低くする方法はないの?」
本記事では、こんな悩みを解決します。
ストラトキャスターは他のギターに比べて弦のテンションが高めといわれています。そして、ストラトキャスターの弦のテンションがキツくて弾きにくいのにはちゃんと原因があります。
本記事ではストラト弦のテンションが高い原因と、弦のテンションを下げるための対策を書いていきます。あなたに丁度良い弦のテンションが見つかれば、劇的にギターが弾きやすくなります。
それでは、ご覧ください。
タップできる目次
ギター弦のテンションが高い状態とは?
「テンション」は日本語で”伸張・ピンとはる”という意味があります。
つまりギター弦のテンションが高い状態とは、弦が強くピンと引っ張られている状態のこと。そして、弦が強くピンと張られると、弦を動かすのにより強い力が必要になります。
たとえばヒモをピンと張った様子を思い浮かべてみてください。ゆるく張ったときは軽い力でヒモを動かせますが、強く張ったときは力を込めないと弾けませんよね。
ギターの場合、単純に弦がピンと張っているという意味だけじゃなく、弦が押さえづらい・固いと感じる状態をテンションが高いと使われることもあります。
ギター弦のテンションが高いとどうなる?
ギターの弦がテンションが高いと次のような影響があります。
- 左手で弦を押さえにくい
- チョーキングしにくい
- 音の響きがハッキリする
それぞれ見ていきましょう。
① 左手で弦を押さえにくい
弦のテンションが高くなると、左手で弦を押さえるのにより力が必要になります。
指をグッと押さえないといけないため、テンションの低いギターになれていると演奏しにくいと感じるでしょう。
感覚を言葉で表すなら、左手で弦を動かそうとして「カタい」と感じる状態です。
② チョーキングしにくい
弦のテンションが高くなると、とてもチョーキングしにくいと感じてしまいます。
それは弦を押し上げるのにより力が必要になるためです。
チョーキングは硬い弦を指で押し上げるので、ただでさえ指先が痛くなりがち。より力を込めることになると指先も痛くなるし、思った音程まで弦を押し上げることができません。
個人的には、チョーキングしにくいことが一番のデメリットです。
③ 音の響きがハッキリする
弦のテンションは音色にも影響します。テンションが高いとハッキリしたパリッとする音の響きになります。
ハッキリした音になるのは、テンションが高い方が弦の振動幅がせまくなるため。
ヒモを強く引っ張ってはじくとよくわかります。
また弦の振動幅で音が変わるのは、ストラトのピックアップで音色が変わる原理と同じです。
フロントピックアップ近くは弦の振動幅が広いのでマイルドな音になります。一方で、リアピックアップ周りは弦の振動幅がせまくハッキリした音色に。
テンションを上げると弦の振動幅がせまくなり音色がハッキリしてきます。
ギター弦のテンションが高い原因
では、ギターの弦でテンションが高くなる原因は何でしょうか。
- スケールが長い
- 弦高が高い
- トレモロユニットがボディについている
スケールが長い
スケールとはギターのナットからブリッジまでの長さのこと。
スケールが長いほど弦のテンションが高くなりパリッとした音になります。そしてストラトキャスターのスケールは他のギターにくらべて長いのです。
レギュラースケール「647.7mm」
ストラトキャスターやテレキャスターなど
ミディアムスケール「628.65mm」
レスポール、フライングV、SGなど
ショートスケール「609.6mm」
ムスタング、ジャガーなど
玄高が高い
弦高が高い=ギター弦が指板から離れすぎている状態。
ストラトキャスターに限ったことではありませんが、弦高が高くなると弦のテンションも高くなります。
また弦高が高いと左手で弦を押さえる距離が長くなるため、弾きにくいと感じるでしょう。
玄のゲージが太い
弦のゲージは弦断面の直径のこと。ゲージ太いと弦のテンションも高くなります。
また弦のゲージが太いと、左手で弦を押さえる力もより必要になり弾きにくくなります。
トレモロユニットがボディについている
ストラトキャスターにはトレモロユニットという独特のブリッジ機構があります。
そしてトレモロユニットは、ブリッジをボディから浮かせるセッティングができて「フローティング」と呼ばれます。
フローティングされるほど弦のテンションは低くなり、逆にボディにべた付きだと弦のテンションは高くなります。
ストラトキャスター弦のテンションを下げる方法
弦のテンションを下げるための対策はこちら。
- 弦高を下げる
- フローディングを上げる
- 細いゲージの弦に変える
基本的に、弦のテンションが高い原因でかいた内容と逆のことをすればよいです。
ただしスケールはギターを変えなくてはいけませんので、現実的ではなく対策に含めていません。
ギターを自分でメンテナンスしてみよう
ギターメンテナンスでも弦交換くらいであればそう難しくありません。でも弦高やフローティングの調整はコツがあり、意外に上手くいかないものです。
Webサイトで調べてもいいのですが、メンテナンス本を1冊手元に置いておくことおすすめします。
本は出版社の審査を通っているため信頼性が高いです。またサッと開けるため知りたいと思った時にすぐに調べられます。
ぼくが使っているメンテナンス本を紹介します。
ストラトキャスターのメンテナンス本
ギター全般のメンテナンス本
まとめ:弦のテンションを調整して弾きやすいギターに
弦のテンションはギターの弾きやすさにかなり影響します。
とはいえ、弦のテンションを意識してメンテナンスしている方はそう多くないのではないでしょうか。
ぼくもずっとそうでした。
同じギターでも弾きやすい方が上達も速くなります。ぜひピッタリなテンションを探してください。
それでは。
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