「実際に自転車通勤をしている人ってどんなところに気を付けているんだろう。」
自転車通勤って危なくないのか、どんな点に注意すればいいんだろうか、と心配していませんか。
本記事ではそんな悩みを解決します。
本記事執筆時点で自転車通勤を始めて10年以上経ちます。
長年自転車通勤を続けていると危険なこと、ヒヤッとしたこともたくさん経験してきました。
実は思いもよらないところに危険が潜んでいるんです。
本記事では、ぼくが実際に経験した「自転車通勤で街中を走る時に注意するポイント」を書いていきます。
本記事を読めば自転車通勤で危険に遭遇するリスクを軽減できますよ。
どうぞご覧ください。
タップできる目次
側溝のふた、グレーチング
道路脇の水路は通常コンクリートのふたで覆われています。
しかし道路の水を流し込むポイントや強度が求められる場所では、グレーチングや鉄板などコンクリート以外のもので覆われてることも少なくありません。
グレーチングや鉄板の場合、コンクリートより遥かに滑りやすいため注意が必要です。
ぼくも何度も滑って転倒しそうになりました。
雨の日は要注意!水に濡れると危険度が3倍増し。
コンクリートは表面がざらざらしているため少々雨に濡れても安全に走行できます。
しかしグレーチングや鉄板は鉄やステンレスで作られているため表面のざらつきが少なく、雨に濡れているとタイヤを全くつかんでくれません。
自転車は基本的に道路脇を走行します。
そして側溝は基本的に道路脇に集中しています。
さらには雨水を水路に逃がすため、道路中央に比べて側溝付近は低く水が溜まり易い構造に。
水が溜まっていると地面の様子が確認しにくくなり、グレーチングや鉄板があることにも気づかない可能性も出てきます。
このように道路脇の側溝には危険が潜んでいます。
特に雨の日にグレーチングや鉄板の上を走行するときには、
- 急ブレーキ、急ハンドルをしない
- 極力スピードを落とす
という基本的な対策を必ず行いましょう。
グレーチングの目に沿って走ると危険
グレーチングは鉄板よりも更に危険です。
グレーチングは雨水を通すために格子状の網の目のような構造になっています。
格子の長い目に沿ってタイヤを動かすと、ビックリするくらい簡単にスリップしますよ。
まっすぐ駆け抜ける場合はまだ良いんです。
危険なのはグレーチング上で曲がろうとしたりブレーキを掛けるとき。
曲がるためにタイヤを傾けたりブレーキを掛けたりと荷重を極端に変化させると、グレーチングの目に沿ってタイヤが流されます。
対策は前項目と同じく、
- 急ブレーキ、急ハンドルをしない
- 極力スピードを落とす
を徹底しましょう。
マンホールのふた
マンホールは道路脇に限らず至る所に存在します。
しかも下水道用のマンホールだけではなく、消火栓や制水弁用などのマンホールもあり想像以上に数が多いです。
マンホールもコンクリートやアスファルトと比べて危険度が高いです。
雨の日のマンホールは凶器
マンホールもグレーチングなどと同じく鉄で作られています。
そのため雨水に濡れると滑り易さが3倍増しに。
安全運転の基本である、
- 急ブレーキ、急ハンドルをしない
- 極力スピードを落とす
を徹底しましょう。
冬場はマンホールのふただけ凍っていることも
冬場の道路は凍結に注意しなければいけません。
さらにマンホールに至ってはさらに気を付ける必要があります。
なぜなら周りの道路が凍っていなくてもマンホールだけ凍っていることがあるため。
ぼく自身、過去に冬場にマンホールに乗り上げて転倒したことがありました。
冬場は道路が凍結していなくてもマンホール上を走行しないようにしましょう。
脇道からの合流地点、歩道が途切れているところ
道路は一本道ではありません。メインの道路には何本もの道路が接続されています。
そしてその脇道からメイン通りに合流する地点は要注意ポイント。
車、自転車、歩行者すべてが交わる合流地点では、車・自転車の両方がお互いに気を付け合わなければなりません。
ぼく自身何度もヒヤッとしたことがありました。
脇道から車が突然出てくる
自転車で自転車道や道路脇を走っていると、建物やブロック塀などで脇道が見えない場所も少なくありません。
見通しが悪い場所で車が来ると脇道から突然車が出てきたように見えてしまいます。
逆も同じく車からも自転車が突然飛び出して来たように感じます。
このような場所で事故を防ぐには次の基本的なことを忘れないでください。
- 自転車は脇道から車が来る可能性を予想し徐行する
- 車は一時停止線で必ず一度停止する
しかし、街中を自転車で走っていて思うのは周囲を気にしていない自転車が非常に多いということ。
上の基本的なことを守れている自転車がはたしてどれだけ居るでしょうか。
事故が怖くないんでしょうか。
そして基本的なルールが守れていないのは自転車側だけではありません。
停止標識で一時停止しない車も多い
上図のように脇道からメイン通りに合流する場合、大抵は歩道の手前に一時停止線/標識が付けられていることが多いです。
しかし一時停止線で止まらず、そのままメイン通り手前まで走ってくる車がかなり多いのが現実。
ぼく自身は車も運転します。
そして脇道からの合流ポイントでは、たとえ一時停止線が無くとも歩道や自転車道の手前で必ず止まるようにしています。
一時停止線で一度止まるだけで自転車や歩行者と事故になるリスクは激減します。
道路は公共の場所。車、自転車どちらも互いに気を付け合いましょう。
路上駐車している車
自転車が走る道路脇には車が良く止まっています。
いわゆる”路上駐車”という状態は道路の流れを妨げるため渋滞の原因になったりしますが、自転車にとっても非常に危険な存在です。
車のドアが開く
路上駐車している車が居ると自転車は右か左へ避けなければなりません。
その際、もし路上駐車している車に人が乗っている場合には突然車のドアが開く可能性に注意しましょう。
特に歩道側へ避けた場合は助手席から人が乗り降りする可能性が高いため注意が必要です。
車に人が出入りする
路上駐車している車には道路脇の店に用がある、人を待っているなど様々な目的があります。
そして目的を実行するために人が車から出入りします。
車の脇ギリギリを自転車で走ると、突然車に人が出入りしたときに対処できません。
余裕を持った距離とスピードで路上駐車車を避けましょう。
バス停
ある程度大きな通りにはバス停が設置されています。
そしてバス停ではバスを待つ人が集まり、バスが停まると人が一斉に乗り降りします。
つまり歩行車とバス、自転車が交わるポイント。
周りを気にせず運転していると大事故につながるため注意しましょう。
さらにバスが停まっている状態は路上駐車が居るのと同じです。
バスに乗り降りするたくさんの乗客が居るためただの路上駐車よりもっと危険なことも。
バスから降りる人は勢いよく飛び出してくる
バス車内の高い場所から段差を降りて歩道に降りるときは結構勢いが付いています。
その勢いのまま歩道に降り、止まりきれず歩道を横切るように数歩小走りする人が意外と多いんですよ。
自転車でバス停の横を通り過ぎる際はバス車内から降りてくる人にも十分に注意しましょう。
まとめ
本記事では自転車通勤で気を付けている道路の危険なポイントを書いていきました。
最近では自転車レーンが設置されている道路も見かけるようになりましたが、自転車が走る前提で作られていない道路の方がまだまだ多いです。
そのような道路では自転車にとって、さらには車や歩行者にとっても危険が数多くあります。
そのため自転車側も歩行者や車のために危険な運転にならないよう注意すべき。
不幸にならないよう車も自転車も双方で注意し合いましょう。
それでは。