ビデオ撮影した動画をBlu-rayディスクやDVDに焼いてBlu-rayレコーダーで再生したい、でもそのまま焼いても再生できないと悩んでいませんか。
どうもこんにちは。ネロです。
ビデオで撮影した家族の楽しい時間や子供の成長。 どうせならBlu-rayディスクに焼いて手軽にBlu-rayレコーダーで再生できるようにしたいですよね。
ただ動画の形式っていろんな種類があって本当に分かりにくい!
わが家も撮影した動画は必ずBlu-rayディスクにもコピーするようにしています。
ただしBlu-rayディスクに焼くときには再生する機器と形式が合わせる必要があり、再生機器と形式が合っていなければBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーでは再生できません。
「ディスクに焼かなくてもパソコンで再生できるからいいよ。」
と思われるかもしれませんが、ビデオ撮影した動画はビデオ本体やパソコンのハードディスク内だけに保存しておくよりDVDやBlu-rayディスクにもコピーを保存することをおすすめします。
なぜなら「手軽に再生できる」「バックアップになる」ためです。
そこで本記事ではビデオ撮影した動画の説明、Blu-rayレコーダーやDVDプレーヤーで再生できない理由を順を追って書いていきます。
動画形式は詳しく追及すると奥が深いため、あくまで一般家庭でビデオを使用する範囲で必要な基本的な内容のみを紹介します。
タップできる目次
AVCHDとは何なのか?
まずはAVCHDという言葉の意味を理解しましょう。
少し専門的な言葉も出てきますので「細かい話は知らなくてもいいよ。」という方は次の項目からご覧ください。
AVCHDはAdvanced Video Coding High Definitionの略称で、フルハイビジョン動画を記録するための規格(データ形式)。
2006年にSonyとPanasonicにより開発され両社が登録商標を持っています。
撮影した動画を保存するには何かしらの方法で圧縮する必要がありますが、AVCHDは従来の圧縮方式に比べて高い圧縮効率の符号圧縮技術を用いられているのが特徴。
高圧縮の記録が行えるようになったことで長時間のハイビジョン動画を記録できるようになりました。
Blu-ray/DVDは器、AVCHDはデータの種類
一般家庭向けのビデオカメラで撮影した動画の説明や情報でよく耳にする「Blu-ray」「DVD」「AVCHD」、言葉が難しいですよね?
Blu-ray、DVDはともかく、AVCHDについてはおそらく違いがよく分からずに使われている方がほとんどなのではないでしょうか。
- Blu-ray、DVDは動画データを入れる器
- AVCHDは器に入れる動画データ形式の種類
前章で書いたようにAVCHDはハイビジョン映像をビデオカメラで記録するための規格(データ形式)。
最近のビデオカメラではほぼハイビジョン動画が撮影できるオプションがあり、ハイビジョン撮影動画の種類はAVCHD形式(ファイル拡張子は .m2ts)になります。
※他にもmp4などたくさんの動画データ形式がありますが、基本部分のみを理解するため本記事ではそこまでは触れません。
そしてAVCHD形式の撮影動画を格納する(=焼く)ための媒体が Blu-ray/DVD。
持っている再生機器がブルーレイレコーダーかDVDレコーダーなのかによってBlu-ray/DVDのどちらに焼くか決めてください。
Blu-ray/DVDを再生するにはそれぞれに対応した機器が必要です。
さらにAVCHD形式の撮影動画を再生するためには再生機器がAVCHD形式に対応していなくてはなりません。
つまりハイビジョン撮影した動画をディスクに焼くと、次のどちらかが作成されるわけです。
撮影データ形式 | 焼くディスク | 再生できる機器 |
AVCHD (.m2ts) | Blu-rayディスク | Blu-ray対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
AVCHD (.m2ts) | DVDディスク | Blu-ray対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー DVD対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
動画形式の詳しい仕組みまで理解する必要はありませんが、本章のように「どんなものなのか」の概念だけでも分かれば今後ビデオ撮影動画を扱う時にスムーズに作業できます。
Blu-ray/DVD再生機器で再生するために撮影動画が変換される
前章ではAVCHD形式の撮影動画をBlu-rayやDVDに焼く説明をしました。
実はBlu-rayやDVDに焼くときに撮影動画のAVCHD形式は別の形式に変換されているんです。
Blu-rayレコーダーやDVDプレーヤーはAVCHD形式(ファイル拡張子が.m2ts)そのままでは再生できません。
それぞれ「BD-Video」「DVD-Video」という形式でなければ再生できないのです。
そのためBlu-rayやDVDに焼く段階でツールが「BD-Video」「DVD-Video」に変換してくれています。
前章の表にディスクに焼いた後の形式を追加すると次のようになります。
撮影データ形式 | ディスクの種類 | ディスクのデータ形式 | 再生できる機器 |
AVCHD (.m2ts) | Blu-rayディスク | BD-Video (ハイビジョン画質) | Blu-ray対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
AVCHD (.m2ts) | DVDディスク | DVD-Video (ハイビジョン画質) | Blu-ray対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー DVD対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
このようにBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーで再生するためには専用形式に変換しなければいけません。
大事なことなのでもう一度書きますが、AVCHD形式(ファイル拡張子が.m2ts)のままディスクに焼いてもBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーでは再生できないため注意してください。
作成したBlu-rayディスクがBlue-rayレコーダーで再生できない?
ビデオ撮影した動画ファイルをパソコンでBlu-rayやDVDディスクに焼いても、Blu-rayレコーダーやDVDプレーヤーで再生できなかった経験がありませんか?
それはデータ形式が再生機器で対応していないからです。
これまでの記事で解説した内容を振り返ると答えが見えてきます。
ほとんどの場合、次の2つのいずれかに当てはまるはず。
- 再生機器がAVCHD形式に対応していない
- ディスクのデータ形式がBD-Video、DVD-Video形式になっていない
① 再生機器がAVCHD形式に対応していない
ハイビジョン画質の撮影動画(AVCHD形式、拡張子.m2tsファイル)をディスクに焼いても、再生機器がAVCHD形式形式に対応していなければディスクを再生できません。
対応策は次の2通りです。
- AVCHD形式対応の再生機器で再生する
- ハイビジョン画質ではなく標準画質のDVD-Videoディスクを作成する
② ディスクのデータ形式がBD-Video、DVD-Video形式になっていない
AVCHD形式(ファイル拡張子が.m2ts)のままディスクに焼いてもBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーでは再生できません。
ディスク作成ソフトで焼く形式がデータディスクモードになっている場合、もしくはディスク作成ソフトを使わずにパソコンで.m2tsファイルをそのままディスクにコピーして焼いた場合が考えられます。
「オーサリングできていない」「オーサリングソフトを使っていない」と言い換えることもできますね。
対応策は次の2つ。
- ディスク作成ソフトでBlu-ray作成、DVD-Video作成モードで焼く
- オーサリングできるディスク作成ソフトを使う
世の中にはいろいろなオーサリングソフトが存在していますがおすすめはサイバーリンク製「PowerProducer 」。
他のソフトに比べて次の点が優れています。
- 高機能オーサリングソフトで3D、ブルーレイ、DVDなど各種形式の記録が可能 ※ブルーレイ対応はUltraのみ
- ラベルデザインや本格チャプターメニュー、スライドショー作成などオールインワン
- 作成ディスクはブルーレイレコーダなど外部機器で再生可能
一方、無料のオーサリングソフトもインターネット上には多数存在します。
しかし動画変換はこのソフト、オーサリングはこのソフトなど組み合わせて使う場面も多く、使いこなすには相応の知識と手間が必要で基本的にサポートもありません。
無料ソフトで使い方が分からずにいろいろ調べたり、上手くいかなくて四苦八苦する時間は正直もったいないですよ。
一度購入してしまえば追加料金は必要ありませんので、ずっと使える製品を一つ持っておきましょう。
- 無料体験版もあり
- 30日間返金保証
- ブルーレイ対応版はUltra
またBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーで再生できないディスクでも、パソコンでは再生できることが多いです。
以下の記事でその理由を書いていますのでご覧ください。
ビデオカメラのディスク作成機能の例(Sony ハンディカム)
ここまでビデオカメラ撮影の動画形式とディスク形式を書いていきましたが、本章ではSony ハンディカムを例に具体的なディスク形式を紹介します。
Sony ハンディカムで撮影した動画から作成できるディスク形式には次のようなものがあります。
- Blu-ray ディスク(HD)
- ハイビジョン画質DVD AVCHD(HD)
- 標準画質DVD DVD-Video(STD)
- データディスク
本章ではこれらのディスク作成形式を紹介します。
Blu-ray ディスク(HD)
撮影データ形式 | ディスクの種類 | ディスクのデータ形式 | 再生できる機器 |
AVCHD (.m2ts) | Blu-rayディスク | BD-Video (ハイビジョン画質) | Blu-ray対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
fa-check-circle特徴
Blu-ray ディスクはDVDの後継となる新世代の光学ディスク。
CDやDVDと同じディスクサイズでありながらDVDの約5倍分ものデータを保存できます。
※DVD:4.7GB、Blu-ray:25GB
近年ハイビジョン放送などのより高画質、高精度な放送できれいな画質を楽しめるようになりました。
高画質化、高精度化により保存するディスクにはより容量が求められます。
そこで開発されたのがBlu-ray ディスクです。
Blu-ray ディスクの登場によりハイビジョン放送を画質そのままで大容量に保存できるようになりました。
大容量に加えデータ転送スピードも速く今後はDVDに変わってディスク媒体の主流になっていくでしょう。
fa-check-circle再生機器
Blu-ray ディスクを再生できる機器には、ブルーレイレコーダーやPlaystation 3などBlu-rayに対応した製品が挙げられます。
またパソコンでも再生可能です。
ただしパソコンでBlue-rayディスクを見るには、
- Blu-rayディスク対応のソフト
- Blu-ray ディスク対応のDVDドライブ
が必要ですのでご注意を。
fa-check-circle記録できるファイル形式
- mts
- m2ts
- mp4
ビデオカメラを使ってハイビジョン画質設定で撮影すると「m2ts」形式の動画で保存されます。
HDデジタルビデオカメラの規格であるAVCHDで撮影された動画を表す拡張子として「m2ts」が使用されます。
fa-check-circle記録できるメディア形式
- BL-R
- BL-RE
- BL-R DL
- BL-RE DL
BL-Rは「Blu-ray Disc Recordable」の略でディスク一度書き込んだらディスクの内容を編集できません。
BL-REは「Blu-ray Disc Rewritable」の略で何度でもディスク内容を変更できます。
またDLは「Double Layer」(2層)の略で記録面が2層式になることで保存容量が2倍になることを表しています。
- 高画質で保存したい
- Blu-rayレコーダーで再生したい
- 1つのディスクにたくさん保存したい
ハイビジョン画質DVD AVCHD(HD)
撮影データ形式 | ディスクの種類 | ディスクのデータ形式 | 再生できる機器 |
AVCHD (.m2ts) | DVDディスク | DVD-Video (ハイビジョン画質) | DVD対応 かつ AVCHD 対応プレーヤー |
ハイビジョン画質の動画をDVDディスクにハイビジョン画質のまま保存するモードです。
Blu-rayディスクに比べると保存容量が少ないです。
Blu-ray対応再生機器をもっていないけど高画質の動画を楽しみたい方向けですね。
fa-check-circle再生機器
AVCHDディスクを再生するには、AVCHD規格に対応したDVDプレーヤーが必要です。
パソコンでもAVCHD規格に対応したソフトがあれば再生可能です。
fa-check-circle記録できるファイル形式
- mts
- m2ts
- mp4
ビデオカメラを使ってハイビジョン画質設定で撮影すると「m2ts」形式の動画で保存されます。
HDデジタルビデオカメラの規格であるAVCHDで撮影された動画を表す拡張子として「m2ts」が使用されます。
fa-check-circle記録できるメディア形式
- DVD+RW
- DVD+R
- DVD+R DL
- DVD-RW
- DVD-R
- 高画質で保存したい
- Blu-rayレコーダーをもっていない
標準画質DVD DVD-Video(STD)
撮影データ形式 | ディスクの種類 | ディスクのデータ形式 | 再生できる機器 |
AVCHD (.m2ts) | DVDディスク | DVD-Video (標準画質) | DVD対応プレーヤー |
fa-check-circle特徴
DVD-Videoはハイビジョン非対応のDVD再生機器で再生できます。
ハイビジョン画質の動画を標準画質でDVDディスクに保存するモードです。
ハイビジョン画質で撮影したけどハイビジョン画質対応の再生機器を持っていない方向けですね。
再生機器
DVDが再生できる機器であればディスクを再生できます。fa-check-circle記録できるファイル形式
- mp4
- mts
- m2ts
- m2t
- mpg
「m2ts」のハイビジョン画質動画でも標準画質でDVDディスクに格納されます。
また標準画質の「mp4」からもDVDディスクを作成できます。
- DVD+RW
- DVD+R
- DVD+R DL
- DVD-RW
- DVD-R
- ハイビジョン画質のDVDプレーヤーを持っていない
- Blu-rayレコーダーをもっていない
撮影データ形式 | ディスクの種類 | ディスクのデータ形式 | 再生できる機器 |
画像データ | DVDディスク CD | 撮影データ形式そのまま | パソコン 画像データ形式に対応した一部のDVDプレーヤ |
fa-check-circle特徴
撮影画像形式そのままでDVDやCDに保存するモードです。
画像のバックアップや移動目的で使用されることが多いでしょう。
このモードでは動画データは保存できません。
再生機器
パソコンでは撮影画像形式に対応したソフトがあれば表示できます。
またBlu-rayレコーダーやDVDプレーヤーでも画像形式に対応した機器であれば表示できます。
fa-check-circle記録できるファイル形式
- jpg /.JPG
- その他画像形式
- DVD+RW
- DVD+R
- DVD+R DL
- DVD-RW
- DVD-R
- CD-R
- CD-RW
- 写真データをディスクに保存したい
まとめ:ビデオ撮影動画はディスクに保存することをおススメします
動画の形式はたくさんあり、Blu-rayレコーダーやDVDプレーヤーでちゃんと再生できるように焼くためには知識が必要です。
取扱説明書やヘルプサイトで見かけるAVCHD、ハイビジョンという意味も理解いただけましたでしょうか。
ビデオ撮影したデータをBlu-rayやDVDに焼いておくことでいつでもさっと大画面で思い出を楽しむことが出来ます。
またBlu-rayやDVDに焼いておけばバックアップにもなります。
パソコンのハードディスクは消耗品であり意外とデリケートなため、急にアクセスできなくなったりデータが消えてしまうことも少なくありません。
大切な家族の思い出が消えてなくならないようきちんとバックアップを取っておきましょう。
それでは。
- 無料体験版もあり
- 30日間返金保証
- ブルーレイ対応版はUltra