「ジョジョの奇妙な冒険」が大好きなネロです。
どうもこんにちは。
ジョジョではスタンド名や登場人物に洋楽アルバムやアーティスト名が使われているのはあまりに有名です!
そんなジョジョのなかでも、本記事ではジョジョの奇妙な冒険 第5部「黄金の風」に登場するボス親衛隊のアーティストを紹介します。
ボス親衛隊は組織を裏切ったブチャラティチームを追いつめます。
ジョジョ第5部はイタリアンマフィアの世界が舞台。
主人公「ジョルノ・ジョバーナ」がギャングスターを夢見て加入したチームと敵対する暗殺チームが激しくバトルを繰り広げます。
登場人物やスタンドの元ネタ・由来を知っていると、もっともっとジョジョを楽しめます。
それでは「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 ”黄金の風” ボス&親衛隊に登場するアーティスト」をご覧ください。
King Crimson
アーティスト「King Crimson」
1969年にデビューしたイングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド。
リーダーのロバート・フリップは次々にメンバーチェンジを行い、様々な種類の音楽性を奏でる珍しいバンドです。
メンバーを変えながらも2019年現在でも活動している息の長いグループ。
プログレッシブバンドでは代表的なバンドとして必ず名前が上がるグループで、その後のロックに大きな影響を与えました。
プログレッシブ・ロックらしい長大で壮大な音楽が特徴的。
といいながらも前述したように多様な音楽性を追求していったため、時期によりニューウェイブやメタルなどの音楽も聴くことが出来ます。
デビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」からバンド名が付けられたという変わったエピソードを持っています。
スタンド「キング・クリムゾン」
キング・クリムゾンには次の2つのスタンド能力があります。
- 時間を吹き飛ばすスタンド能力
- 100%の確率で未来を予知する能力
これだけ聞いただけでも「最強」と言えるでしょう。
②の能力で未来を予知しつつ、危なそうな未来ならば①の能力で時間を吹き飛ばして回避できます。
これら2つの能力に加えパワーもあり単純な殴り合いでも負けません。
まさに本体「ディアボロ」が組織のトップとして絶頂を続かせるための能力ですね。
人生の落とし穴を事前に知り回避できれば常に絶頂から落ちることはありません。
この物事の過程を吹き飛ばし結果だけが残るスタンドは、まさに悪役にふさわしい能力と言えます。
「結果がすべて!」と言い切る本体のディアボロの思想を体現したかのようなスタンド能力。
ブチャラティチームと対戦した際には、
「結果がすべてのディアボロ」
「真実に向かう過程・意思を大切にするブチャラティチーム」
という構図で非常にわかりやすい善 VS 悪が描かれていました。
「真実に向かう過程が大切」。誰しもの人生にとって大事な名言と言えるでしょう。
もし現実で能力を使えたら
めちゃめちゃ使える能力です。
100%未来が読めて都合の悪い未来は時間をすっ飛ばしてしまえば、失敗することはありません。
しかし失敗しないという事は成長しないということ。
実際に使い続けるとどうなるかは”結果がすべて”といったところでしょう。
本体「ディアボロ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス「ディアボロ」。
非常に用心深く組織のメンバーにも決して姿は見せませんでした。
自分が頂点に立ち続けるためには何も知らない人間でも利用する、まさに”悪”にふさわしい人物です。
そのため敵対勢力も多く、組織結成時にそれを見越して初めから全く姿を出さずに組織に君臨していました。
ブチャラティに「吐き気をもよおす邪悪!」とまで言わしめる程、正義と対極な存在として描かれたキャラです。
一方で自分自身の分身ともいえる部下「ドッピオ」には全幅の信頼を寄せています。
と言うのもディアボロは二重人格で、自身の2人目の人格が「ドッピオ」なのです。
邪悪なディアボロとは正反対の気弱な青年「ドッピオ」。
しかしボスとしての指令は全てこのドッピオ青年から組織の幹部に伝えられていました。
街を取り仕切るギャング組織のボスはプレッシャーも相当でしょう。
ましてや正体を隠しているとなると信じれる者はおらず、強烈な孤独感も襲ってくることでしょう。
そんな過酷な環境が2人目の人格「ドッピオ」を生み出したのではないでしょうか。
「誰も信じられない」「誰も頼れない」というディアボロの心の弱い部分が「ドッピオ」として具現化し、精神を正常に保っていたと考えられます。
ぼくは最も有名な「ビリーミリガン」について書かれた本を読み、多重人格について詳しく知ることが出来ました。
ディアボロの場合2人ですがビリーミリガンは何と24人の人格があったと言われています。
本では気弱な青年、インテリ、女性など様々な人格が登場し、読む手が止まりません。
興味のある方は是非読んでみてはいかがでしょうか。
The Clash
アーティスト「The Clash」
1970年代後半から1980代にかけて活躍したイングランド出身のパンクロックバンド。
パンクロックバンドとしてはセックス・ピストルズと並び最も成功したバンドと言えるでしょう。
セックス・ピストルズはブチャラティチームメンバー「拳銃使いミスタ」のスタンドとして以下の記事で登場します。
バンドサウンドはこれぞパンクと言うべきシンプル&ハードなサウンド。
シンプルにコードをかき鳴らすギター、激しくビートを刻むベース&ドラム、感情を曲に乗せて叫ぶように歌うボーカルと現代につながる「パンク」というジャンルを象徴するグループと言えるでしょう。
また激しいステージパフォーマンスでも有名で、そういった面でもセックス・ピストルズを思わせるバンドです。
リーゼントをびしっとキメて楽器をかき鳴らす姿は当時世界中のキッズたちを虜にしました。
スタンド「クラッシュ」
小型の魚型のスタンドで離れた水の中を瞬間移動できる能力。
南米で最も恐れられている魚「カンディル」をモチーフにしたのでは?と推測されます。
攻撃方法は強力な歯で攻撃対象を体内から食い破るというシンプルなもの。
コップ程の少量の水であっても攻撃対象を水へ引きずり込み、近くに別の水場があれば攻撃対象をくわえたまま瞬間移動できます。
水の量によりスタンドの大きさも自由自在であるため、水路を泳げば巨大魚に、コップの水だと小さな魚になります。
クラッシュを追跡するため、アバッキオのムーディーブルースが”リプレイ”でコップ内のクラッシュに変身しようとしてムーディーブルースが小さくなった姿はちょっとキモ可愛いいですよね。
ムーディー・ブルースはアバッキオのスタンドとして以下の記事で紹介しています。
もし現実で能力を使えたら
思いっきり攻撃用のスタンドなので平和的な利用は難しいですね。
ペットとして可愛がるくらいしか。。。
本体「スクアーロ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊メンバー「スクアーロ」。
凶暴なスタンド「クラッシュ」の本体らしく熱く感情的な性格です。
感情的になりやすいスクアーロに対して冷静にブレーキを掛けてくれる相棒のティッツァーノとはいつも一緒に行動しています。
相棒のティッツァーノがやられたときは、「ボスの命令とは関係なく仇を打つ」ととても情に厚い一面を見せてくれました。
しかし最期はナランチャのエアロ=スミスの機銃でハチの巣にされてしまいます。
Talking Heads
アーティスト「Talking Heads」
1974年に結成されたアメリカ出身のロックバンド「Talking Heads」。
一般的な”ロック”のイメージとは異なり都会のインテリサラリーマンが歌っているようなイメージが特徴的。
激しく荒々しく歌うのではなく、少しイカれたインテリが歌っているような独特の雰囲気を持っています。
Talking Headsの音楽はベースが前面に押し出されたリズミカルなサウンドで、どことなくブラックミュージックを感じさせます。
ずっと聴いていると癖になる雰囲気とサウンドを持ったバンドです。
またサウンド面だけでなく、Once in a Lifetimeなどで見られるCGを使用した映像作品も数多く残しており高く評価されています。
スタンド「トーキング・ヘッド」
人間の舌に取り付き逆の事しか話せなくなるようにするスタンド。
パワーや特殊能力で攻撃するスタンドが多い中、新しいタイプのスタンドですね。
何せスタンド自身では全く攻撃が出来ません。
人以外には全く効果がありません。
敵の舌に取り付き仲間同士で仲たがいをさせ敵を追いつめる、という超間接的な攻撃方法です。
ストーリーではナランチャの舌に取り付きブチャラティチームを大いに混乱させました。
しかしナランチャが自らの舌を切り取りトーキング・ヘッドを引きはがしたため、最後はエアロ=スミスの機銃でハチの巣にされました。
スタンド自体が小さくてわかりにくいですが、意外と悪い顔をしていますね。
もし現実で能力を使えたら
反対の事しか言えなくなる能力・・・
日常では使いどころがありませんね。。
嫌いな人が周りに嫌われるようにウソしか言えなくする、、など悪いことしか思いつきません。
本体「ティッツァーノ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊メンバー「ティッツァーノ」。
相棒のスクアーロを常に一緒に行動します。
感情的で熱くなり易いスクアーロを丁寧に冷静に諭すなど、スクアーロとは絶妙に相性が良いです。
しかし自らエアロ=スミスの機銃を受け血でクラッシュの水場を作るなど、相棒のスクアーロに対する思いは熱いものを感じました。
相棒のスクアーロであっても敬語で話します。
The Notorious B.I.G
アーティスト「The Notorious B.I.G」
アメリカ、ニューヨーク出身のラッパー、MCである「The Notorious B.I.G」。
名前は”ノトーリアスビーアイジー”と読みます。”ビッグ”ではありません。
190cmオーバーの身長に130kgオーバーの体重とインパクトたっぷりの巨漢です。
麻薬や犯罪の多発するストリートからヒップホップの道に進み、一躍世界的な有名アーティストにのし上がったノトーリアスBIG。
そんな波乱万丈の人生を送った彼は銃撃されて死亡するという映画のような最期を迎えます。
彼の死亡後もアルバムが売れ伝説的なラッパーとなりました。
スタンド「ノトーリアス・B・I・G」
自動追跡型のスタンドで速く動くものに反応し攻撃する能力。
本体のカルネが死亡時に発動し、死亡時の恨みをエネルギーに半永久的に攻撃を続けます。
自動追跡とはいえ自我は無く機械的に速いものを襲います。
本体は死亡しているため射程距離は無限大!
そしていくらスタンドを攻撃しても細切れになるだけで死なないという無敵さ!
ストーリー中では飛んでいる飛行機に追いつきブチャラティチームメンバーを次々に襲い、全滅寸前にまで追いつめます。
しかしノトーリアスBIGは海に落とされ波を延々と襲い続けるというちょっぴり切ない最期です。
”死ねない”・”延々と繰り返す”という最後は、第一部のボス「カーズ」や第五部のボス「ディアボロ」を連想させてくれますね。
もし現実で能力を使えたら
まず死なないと発動しないスタンドなので絶対に使えません。
もし使えたとしても普段の生活には役に立たなそうです。。
本体「カルネ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊メンバー「カルネ」。
登場して早々にミスタのセックス・ピストルズにやられてしまったため、一言もしゃべらずに正体も分からないままでした。
死亡後はスタンド「ノトーリアスBIG」がブチャラティチームを延々と追跡し襲撃していったため、スタンドのイメージばかりが強烈で本体の影はとても薄いです。
中年小太りで不健康そうな肌。
また他のメンバーは2人組で行動することが多い中単独で行動していることから、内向的で引きこもりっぽい性格なんじゃないかと想像しています。
登場時間が一瞬だったかわいそうなキャラ。
Green Day
アーティスト「Green Day」
アメリカ出身のパンクロックバンド「Green Day」。
比較的近年に活躍しているパンクバンドなので曲を聴いたことがある方も多いでしょう。
ギターボーカル、ベース、ドラムの三人組。
パンクロックらしくギターコードをかき鳴らし激しく歌い上げるスタイル。
昔のパンクバンドとは違って暴力的なエピソードやドラッグに溺れることもなく、クリーンな活動を続けている珍しい(?)バンドです。
3人編成で音の数は少ないながら、シンプルでハッキリとしたとてもカッコイイサウンドが特徴的。
スタンド「グリーン・ディ」
周囲にカビをまき散らし現在位置より下がった生物を腐らせる能力。
階段を下ったり車から降りたりすると、たちまち体中がカビに犯され腐っていく凶悪なスタンドです。
本体のチョコラータは自分自身をバラバラにし、傷口部分にカビを這わせ止血するような使い方もしていました。
スタンド能力は本体の性格が大きく影響します。
無差別にカビをまき散らすスタンドは、本体のチョコラータが無差別殺人に対して全く抵抗が無いことを表しています。
もし現実で能力を使えたら
こんな無差別テロ能力は現実では使えませんね。
それにしても第5部は本当に現実で使えない凶悪なスタンドが多いです。。
本体「チョコラータ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊メンバー「チョコラータ」。
元医者であり元患者であったセッコをとても可愛がっており、セッコが良いことをすると犬に餌をあたえるように角砂糖を投げ口キャッチさせて遊んでいます。
一方で親衛隊とはいえチョコラータの凶悪な性格はボスでさえ指令を出すのをためらう程。
誰が死んでも構わないという性格がそのままスタンド能力に表れています。
最期はジョルノのコミック7ページにも及ぶ無駄無駄ラッシュで倒される特別待遇。
敗北後はかわいがっていたセッコにあっさり裏切られる、ちょっとかわいそうなキャラです。
セッコのために角砂糖をいつも持ち歩いています。
Oasis
アーティスト「Oasis」
イギリス出身のロックバンド「Oasis」。
ビートルズの流れをくむロックバンドでサウンドや雰囲気はビートルズを想像させてくれます。
メンバー自身もビートルズからの影響を公言しており名実ともに近代イギリスを代表するロックバンド。
リアムとノエルのギャラガー兄弟がバンドの核として活躍しましたが、この兄弟は仲が悪いことでも有名です。
殴り合いの喧嘩をしたり、ツアー中に一時脱退したりと話題に事欠かないバンドでした。
結局2009年にノエルが脱退しOasisは解散していました。
ギャラガー兄弟の仲が良ければ現在でもOasisが見れたかもしれないという一方で、それだけのぶつかり合いがあったからこそ名曲を生み出すことが出来たのかもしれません。
そう考えると活動期間が短いアーティストが多いのも当然なのかもしれません。
スタンド「オアシス」
身体の周りに服のように着るタイプのスタンドで、触れた物体を泥のように変形させその中を泳げる能力。
チョコラータのカビ散布スタンド「グリーンディ」と相性ピッタリのスタンドで、オアシスの能力で地面を泥にしターゲットを沈めグリーンディのカビで仕留める、というコンボ攻撃は凶悪そのもの。
また物体を泥にするだけでなくスタンド自体のパワーも強力。
単純な殴り合いでもブチャラティのスティッキーフィンガースを軽々と打ち破っていました。
グリーンディは間接遠隔攻撃タイプのスタンドなので直接攻撃が得意なオアシスとは本当にいいコンビと言えます。
(チョコラータ&セッコの方が凶悪ですが。。)
もし現実で能力を使えたら
液状化スタンドの使い道も難しいところです。。
ビルの解体や道路工事には結構役立ちそうですね。
騒音を出すことなくビルを液体にし流してしまえばいいし、道路を液体にすれば簡単に穴があけられます。
災害救助でも瓦礫を液体にしまくれば、下敷きになった人々を助けられますね。
本体「セッコ」
主人公ジョルノが所属するギャング組織「パッショーネ」のボス親衛隊メンバー「セッコ」。
チョコラータの元患者であり元医者のチョコラータに従って行動しています。
普段はまともな言葉を発することなくチョコラータのペットのように振る舞っていました。
しかしチョコラータが敗北すると一転して喋りだし理知的な面も見せています。
本来セッコは頭も良く育ちも良かったんじゃないでしょうか。
あえて無知なふりをしチョコラータに隠れることで、ギャングの世界で安全に暮らせるように振る舞っているのでしょう。
実際ブチャラティと1対1で戦ったときは、ブチャラティが驚くほど戦略的に戦い追いつめます。
特技は高速で投げられた複数の角砂糖を口でキャッチすること。
まとめ
本記事ではクセ者揃いのボス&親衛隊のスタンド元ネタアーティストを紹介しました。
アーティストもクセ者(良い意味で)が多いと思います。
原作が読みたくなったら「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 ”黄金の風” 」の漫画はコミック本で読むことができます。
fa-bookコミック本
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