
「エンジニアが転職エージェントを使うならどんな基準で選べばいいの?」
売り手市場の現在、たくさんの転職エージェントがサービスを提供しています。
エンジニア専門のエージェントに絞っても選ぶのは簡単ではありません。
ぼくも転職活動を始めるときにどのエージェントを使うか悩みました。
自分なりに判断してエージェントを決めましたが、実際に転職活動を終えてみるとエージェントを決めたときには分からなかった事が見えてきました。
本記事では、実際にエージェントを使って転職したぼくが、エンジニアの転職エージェントを選ぶ上でのポイントを解説します。
本記事を読めばなぜ転職エージェント選びの基準がハッキリし前に進めるようになります。
それではご覧ください。
タップできる目次
転職したい地域をサポートしているエージェントを選ぶ
エージェント選びでまず大切なのは、転職希望先の地域をサポートしている転職エージェントを選ぶこと。
なぜなら転職エージェントは必ずしも全国すべてをサポートしているわけではなく、エージェントによってサポート地域が違うためです。
地方なら大手エージェントがカバーしている
地方への転職、もしくは地方で転職を考えている方は、まずは大手転職エージェントを選びましょう。
なぜなら大手エージェントは単純に保有している求人数が非常に多いため。
例えば宮城県を例にすると、東北地方の転職に力を入れている地域特化型エージェント「ヒューレックス」の求人数は約500。
一方で全国的に展開している転職エージェント最大手「リクルートエージェント」の求人数は4万件以上と、求人数に大きな差があります。
※厚生労働省「人材サービス総合サイト」における無期雇用および4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(令和2年度実績)令和3年6月時点
ただ求人数が多ければいいものでもありませんが、求人数が少ない地方では数多くの求人に触れ選択肢を増やすことが大事です。
求人数が多い都市部でも選択肢が多ければ希望に合った求人が見つかる確率は上がります。
登録すべきエージェントとして、まずは大手エージェントは外せません。
地方だけに特化したエージェントも
地方への転職の場合、大手転職エージェント以外にも地方に特化した地域特化型転職エージェントも視野に入れましょう。
地域特化型転職エージェントでは、大手転職エージェントがカバーしきれていない求人も扱っているためです。
銀行で例えるなら大手エージェントはメガバンク、地域特化型エージェントは地銀や信用金庫のようなもの。
例えば九州地方なら「アソウ・ヒューマニーセンター」、東北地方なら「ヒューレックス」がそれぞれの地域でサービスを展開しています。
大手エージェントに加えて地域特化型エージェントも利用することで、求人の幅を広げてください。
転職したい職種に強いエージェントを選ぶ
エンジニアと一言でいっても、Webエンジニアやクリエイター、システム開発PM、社内SEや組み込みSEなど職種は実にさまざま。
エンジニアが転職エージェントを選ぶ場合、あなたが転職先で活躍したいと考える職種も大切です。
なぜなら転職エージェントはそれぞれ得意とするジャンルが違うためです。
業界に特化したエージェントで深く探す
IT業界の特定職種に特化した、いわゆる「業界特化型転職エージェント」はその分野の深い情報やアドバイスが得られます。
それはエージェント担当者が地域の業界専門に活動しているためです。
例えば、ぼくが利用した特化型エージェント「レバレジーズテック」はIT・Webエンジニアに強い転職エージェント。
地域企業ごとの開発案件や企業担当者情報を細かく教えてくれました。
ただしぼくが転職先として考えていたのは、ある程度成熟した業界の社内SE。
ぼくの利用条件に限って言えばレバレジーズテックは比較的新しい企業が多く、結果的に利用頻度は多くはありませんでした。
ぼくの希望には合いませんでしたが、IT・Web系企業の社内開発・社内エンジニアを目指している方にはピッタリのエージェント。
地域特化型エージェントと同じく大手エージェントが扱っていない求人も保有しています。
大手転職エージェントと組み合わせて賢く利用しましょう。
複数エージェントに登録する
これまで書いてきたように、転職エージェントには地域特化型エージェントや業界特化型エージェントといった特徴があります。
そのため転職エージェントは1つではなく複数登録することが大切です。
ぼくが登録した転職エージェントは3つ
求人数が多い大手エージェントや特定の業界に強いエージェントのことを書いてきましたが、すべて実体験で感じたことです。
ぼくの転職条件は、地方都市で社内SEとして働けること。
そしてある程度の成熟した業界であること。
”地方”と”社内SE”というポイントを考慮して、ぼくは転職活動の序盤に3つの転職エージェントに登録しました。
まずはエンジニアの転職エージェント大手のリクルートエージェント、DODA
。
そして転職先の地方でサービスを展開していたレバレジーズテック。
レバレジーズテックはWebクリエイター系に強いエージェントで、ぼくが利用した時期・地域では比較的新しい企業の取り扱いが多くアンマッチでした。
リクルートエージェントにはない求人がDODA
ではあったり、またレバレジーズテックは大手2社とは全く被らない求人が多く、求人の幅は確実に広がりました。
必ず複数のエージェントに登録してチャンスを広げましょう。
担当者が変更できるエージェントがよい
転職エージェントに登録すると専任の担当者が1名ついて、転職活動をサポートしてくれます。
ただし担当者が変更できる転職エージェントを選びましょう。
エージェントの特色と担当者の質で決まる
転職エージェントを選んだからと言って、そこで安心できるわけではありません。
なぜなら転職サポートの満足度は転職エージェントの求人の質と担当者の質で決まるためです。
例えば取扱い求人自体はエージェント企業が保有していますが、その中からあなたの希望に沿った求人をピックアップしてくれるのはエージェントの担当者。
また面談や企業との交渉もすべて専任の担当者が行ってくれました。
担当者がイマイチだとヒットする求人も少なく満足できない結果になるかもしれません。
万が一担当者が合わない場合に備え、多くのエージェントでは担当者を変更できる制度が用意されています。
「イマイチだな」と感じながらズルズル進めても何の得にもなりません。
担当者が変更できる転職エージェントを選びましょう。
自分の要望をはっきりさせておく
最後に大事なことを書いておきます。
エンジニアのあなたが転職を考えているなら、下記のような転職条件をハッキリさせておきましょう。
- どんな職種で働きたいのか
- どの地域で働きたいのか
- 転職で優先する条件は?キャリア?賃金?ワークライフバランス?
- 賃金面の許容額は?
なぜ初めに条件を決めておく必要があるのか、理由を詳しく書いていきます。
転職活動はエージェント選びから
エンジニアの転職はエージェント選びから始まります。
開始時点で条件があやふやだと適切なエージェントを絞り込めません。
繰り返しになりますが転職エージェントにも得意な業種や地域の特徴があるためです。
ぼくは成熟した業界への転職を希望していて、比較的新しい企業が多い転職エージェントのレバレジーズテックはあまり活用できずに終わってしまいました。
エージェントごとの特色を感じられたのは良かったのですが時間や労力がもったいなかったのも事実。
本記事をご覧いただいているあなたには、ぼくと同じ失敗をしてほしくありません。
初めに転職条件をしっかりと固めて転職エージェントを決めるようにしてください。
担当者にハッキリと希望を伝える
初めに決めた転職条件が本当に生きてくるのは転職エージェントを決めた後。
なぜならエージェントの担当者に細かく希望条件を伝える必要があるためです。
エージェント担当者はあならの希望条件をヒアリングし、マッチする企業の求人を探してくれます。
つまり上手く条件を伝えられないと満足いく求人がいつまで経っても出てきません。
ぼくは希望業種を固めてからは担当者に「社内SE限定でお願いします」とハッキリ伝えました。
また希望年収(ここまでは許容できる最低年収)や勤務地、転職先選びで優先すること(残業削減)を伝えました。
これらの条件があいまいだったらエージェント担当者も探しようがありませんよね。
あなたの希望条件が担当者に正確に伝わることで、担当者も求人を絞りやすくなります。
まとめ:転職エージェント選びで転職活動が大きく変わる
本記事でエンジニアが転職エージェントを選ぶポイントを書いたのは、転職エージェントによって転職活動が大きく左右されるため。
ぼくは社内SE希望で、社内SE含めた求人数が豊富な大手エージェントのリクルートエージェントで転職先が決まりました。
あなたがどんな業種、どの地域で転職したいのか。
しっかり決めてしまえば、あとは行動に移してみましょう。
それでは。
地方で社内SEに転職できたぼくが利用した転職エージェントを紹介しています。なぜこの3つを選んだのか、地方と社内SEに絞ってエージェントを絞った戦略と理由まで書いていますので、役立ててください。
※すべて無料で利用できます。